
多くの日本人観光客が訪れる台北市の迪化街。
そのすぐ近くにある大稲埕慈聖宮は意外にも観光客にあまり知られていない穴場スポット。
台湾人の憩いの場となっているこの場所は、地元民のグルメスポットでもあります。
大稲埕慈聖宮とは
大稲埕とはこの辺りの古い地名です。大稲埕慈聖宮は道教の廟。
道教の廟についてもっと知りたい人は下記をどうぞ。
→ 台湾の「廟」とは?道教、仏教、儒教そして民間信仰について解説
この大稲埕慈聖宮は最初からここに鎮座していたわけではなく、幾度が遷座(移転)しています。
1853年に媽祖の分霊を艋舺に祀ったのが起源とされています。1864年に大稲埕媽祖宮として大稲埕にて廟を建設して創建されました。
媽祖は道教の中でも有名な神様で、台湾でも最も多く祀られている神様です。元々は海(航海)の神様ですが、現在は万能の神様とも言われています。
1866年になり迪化街の現在とは別の場所で再興されましたが、1910年日本による都市計画のために取り壊されてしまいました。
しかし1914年には取り壊した際に保存されていた柱や石材を使って現在地に再建。現在は台北市の市定古跡となっています。
主祭神は媽祖で、他に観音菩薩、関帝、文昌帝君、註生娘娘、土地公、虎爺なども祀られています。
建物は三進二院の構成になっています。

大稲埕慈聖宮の魅力
迪化街は日本人の台北観光の定番でもあるので、多くの人が行ったことがあると思いますが、大稲埕慈聖宮まで散策すると、地元の人たちの憩いの場を垣間見ることができます。
廟の周りに飲食店が並んでいるのです。台北市内ではなかなか見られない光景です。

ここで食べ物を購入し、廟の境内に並ぶ机と椅子に陣取ってお話ししながら食べるのが台湾人です。まるで屋外のフードコートです。
観光客は少ないので日本人含め外国人はあまり見かけません。

ここで飲食していると台湾人の気分になれます。観光客の多い寺廟では味わえない地元民感覚を味わえます。
地元グルメとローカル感が味わえる。これが最大の魅力です。
大稲埕慈聖宮の廟
龍山寺や行天宮など観光客が多い寺廟と比較すると小規模ですが、程よい感じで身近に感じる廟です。

廟の入口は延平北路二段側にあります。大きくはないですが、立派な門です。

狛犬も大きくて立派です。玉を抱えています。

観光客が少ないので比較的空いていることが多いので、ゆっくり内部を見ることができます。

すぐ近くの迪化街には観光客がたくさんいるのに、ここは静かです。

境内には媽祖様の他にもいくつかの神様が祀られており、それぞれ別に安置されていました。
大稲埕慈聖宮へのアクセス
迪化街からも非常に近く台北散策の際に行きやすい場所にあります。
最寄駅となると台北MRTの大橋頭駅から徒歩7分くらいです。
開門されているのは7:00〜18:00です。周囲のお店は店舗にもよりますが、およそこの時間内で営業しています。
夕方は割と早くお店を閉めたりもするので、ランチ時間頃がベストだと思います。迪化街で散策した後にここで休憩がてら参拝するのもおすすめです。
大稲埕慈聖宮まとめ

迪化街に観光に行くのなら、すぐ近くの大稲埕慈聖宮にもぜひ寄ってみてください。
こういう場所に行ってみることこそ、台湾街歩きの醍醐味です。
大都会である台北市の中心部にありながら、地元民の憩いの場になっている場所で、生活感がある場所です。こういう場所こそ台湾という感じがします。
あなたの旅の参考になりますように。
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