台湾渡航最新情報(2022/8/12)
旧盆に入り、私が住む沖縄ではジューシー(沖縄風炊き込みご飯)をお供えしたりする習慣がありますが、台湾はこの時期(旧暦の7月)を鬼月と言います。
台湾では霊魂のことを鬼と言います。霊がこの世に戻ってくる月です。しかし台湾では暗い雰囲気はなく、むしろややお祭り的なことをしたりもするそうです。旧暦を大切にする台湾。1日でも早くそんな風景を見たいものです。
さて、台湾にいつ行けるのか?この情報についてこのブログでは何度かお話ししていますが、これまでの状況をまとめるとこんな感じです。
ポイント
- 感染者数が10000人以下になれば観光往来を全面的に復活させる可能性がある
- 段階的に水際対策、検疫措置を緩和していく
- タイガーエア、Peachなど航空会社各社が日本-台湾便を秋以降再開、増便
- 台湾で海外旅行イベント、そして日本でも台湾渡航推進イベントを開催
- 日本の旅行会社関係者をツアーで受け入れ、台湾が観光できる状況だとアピール
- 蔡英文総統も「台湾を世界の舞台に向かわせ、海外からの観光客の再獲得に努める」と発言
これらの情報は6月末〜8月上旬にかけて一気に流れてきました。私の妄想でも想像でもなく事実です。詳細を知りたい方は下記リンクからどうぞ。
搭乗日2日以内のPCR検査陰性証明書免除
台湾はここ最近はほぼ毎週のように何らかの緩和策を発表しています。7月には台湾人や居留症保持者のPCR検査陰性証明書を免除しましたが、8月15日より入国者全員に対してこの措置が拡大されます。(RTI2022/8/10)
これは留学やビジネス、ワーホリ、乗り継ぎなどの入国者を含むという意味です。今までは台湾に行く場合、渡航前の地元や空港で検査を受け、陰性である証明書を持っていかなければなりませんでしたが、これが撤廃されます。
「これは良いニュースだ!台湾での隔離ホテルのキャンセルをしなくても良い」という意見もあるようですが、実は台湾入国時はPCR検査をまだ実施しています。そこで陽性になったら意味はありません。
この入国前のPCR検査陰性証明書は台湾が廃止したことで、欧米やアジアの主要国で未だにこれが全員義務となっているのは中国・韓国・日本だけとなりました(ほとんどの国は不要、もしくはワクチン接種済の人は不要としています)。
中国はご存知のようにゼロコロナを徹底するようですから当面このままと思われますが、韓国はビザなし渡航を受け入れ始めたこともあり間も無く撤廃されるでしょう。日本はどうなることやらです。
また、今まで乗り継ぎ客は空港での待機を求められていましたが、これが緩和され、買い物や食事が許可されました。(フォーカス台湾2022/8/9)
このように細かく段階的に緩和を進めているのが今の台湾です。
隔離措置は当面緩和せず
台湾の現在の隔離措置は3日間の隔離+4日間の自主防疫となっています。この合計7日間は自宅がある場合は自宅でも可能ですが、ない場合は指定のホテルでの隔離になります。
最初の3日間は出歩くことは許されず、後の4日間は防疫措置(マスクやソーシャルディスタンス)を取りながら、最低限の買い物やビジネスでの面会などは許可されています。つまり出歩けるわけです。
要は最初の3日間の隔離が問題で、この3+4を緩和し、0+7日間に変更できるのは予測では9月とも言われていました(RTI2022/6/15)が、このほど隔離措置は当面緩和しない方針を示しました。(NNAASIA2022/8/11)
この「当面」というのがどの程度の期間なのかはわかりません。しかし1週間ということはないでしょう。少なく見積もっても1ヶ月程度(以上)と考えざるを得ません。
過去記事にも書きましたが、台湾は観光客を受け入れる場合は検疫措置を撤廃するという話もあります。この隔離がなくなる時が観光客を受け入れる時なのかもしれません。
まとめ
台湾の現在の新規感染者数は20000人前後で推移しており、減少傾向ではあるものの、そのペースは徐々に鈍化している模様です。
そして更に今後1〜2週間後にはBA.5に置き換わることにより増加に転じる可能性も指摘しています。(フォーカス台湾2022/8/8)
それにも関わらず毎週何らかの(小さな)緩和策を発表しているのは、世界的な水際対策の緩和、撤廃に同調しようとする傾向があることは明らかです。
最早世界の主要国の多くは水際対策をほとんどしていません。中国は完全なゼロコロナ路線を貫くつもりなので仕方ないとしても、日本と台湾だけ異常な対策をしていると他国は捉えているでしょう。
ヨーロッパの多くの国は何の制限もなく、コロナ前と同じ状況ですし、アメリカもワクチン接種証明書だけで観光に行けます。
アジアでも接種証明書があれば後はフリーという状況の国が多く、カンボジアやマレーシア、ベトナム、タイなどはそれすらもありません。また、一時期の台湾と同じようにゼロコロナ路線だったオーストラリアやニュージーランドも接種証明書だけで観光に行けます。
このような状況なので日本人は海外に遊びに行けるけど、外国人は日本に遊びに行くことは困難という歪んだ状況が生まれています。
一方で台湾人は海外旅行にも行けず、海外からの観光客も来ないという状況です。どちらにしても世界の一般的な状況ではありません。かなり特殊な状況が続いているということを我々は認識する必要があります。
世界の主要国と足並みを合わせ、人の往来を復活させ、経済を活性化させるというのは国際的な協調性として非常に重要だと思います。
一応まだ先進国でありG7の一員でもある日本がこれをできないというのは問題だと思います。岸田新内閣の早急な水際対策の緩和が待たれます。
なお、台湾渡航に関する最新情報はこちらをチェックしてください。新情報があり次第随時更新しています。