
台湾の桃園市にある大溪老街を歩いてきました。
レトロな建物が続くこの老街は、派手さはないものの、ゆっくり散策するのがとても楽しい場所。どこを切り取っても絵になる街並みが広がっていました。
屋台や老舗のお店も多く、生憎の雨でしたが、気づけばあっという間に時間が過ぎていました。
この記事では、実際に訪れて撮った写真を中心に、大溪老街の雰囲気や立ち寄ったお店、街歩きの感想を綴っています。
桃園観光の途中で立ち寄る場所を探している方や、台湾の老街巡りが好きな方の参考になれば嬉しいです。
目次
桃園市「大溪老街」とは
台湾には日本統治時代やそれ以前の街並みを残した老街という場所があり、中には飲食店や土産物店などが立ち並び、観光地となっているところがあります。
その一つがこの桃園市の大溪老街。読み方は「ダーシーラオジェ(Dà xī lǎo jiē)」、日本語だと「だいけいろうがい」。

台湾には実に100ヶ所以上の老街があるのですが、以前Googleのクチコミを調べたところ、大溪老街は評価数で第2位、点数で第7位。つまり大溪老街は台湾を代表する老街の一つなのです。
他のランキングは下記を参照してください。
→ 【台湾老街ランキング】データで判明した楽しすぎる老街はココです
大溪老街は日本統治時代の大正時代初期に築造された煉瓦やバロック風の建物を、1990年代に修復し、リノベーションした街並みが残る場所です。
そんなわけで、前後の日は雨が降っていなかったのに、雨男の私が行った日だけ雨が降ってきた大溪老街を紹介します。
大溪老街へのアクセス
近くに電車の駅がないので、バスを利用することになりますが、各所からバスが出ているので、アクセスはそう難しくはありません。
アクセスしやすい鉄道の駅からだと、例えば
古い記事のままのブログだと永寧駅や頂埔駅、三峡老街も通った9103番バスでアクセスするように案内していることがありますが、2023年6月で路線廃止になっていますので注意が必要です。
行く場合は最新情報を確認してください。
下車するバス停は路線により違いますが、「新街尾」または「大溪老街」または「大渓総站」で降りればOK。

参考までに私は行きは高鉄桃園駅から501番バス、帰りは台鉄桃園駅行きの502番バスを利用。行きも帰りも乗車時間は1時間もかかりませんでした。

桃園空港で下車してから、そのまま大溪老街に向かいたい人は、桃園空港MRTで高鉄桃園駅で下車し、地上に出て新幹線側の5番出口前にあるバス乗り場の9番から慈湖行きの501番バスに乗ると良いです。
大溪老街の散策目安時間と見どころ
どの程度歩くかにもよりますが、2〜3時間あれば大体満喫できるでしょう。ゆっくり歩いてたくさんのお店を回って、買い物をしてるともう少し余裕を見たほうが良いかもしれません。
そもそも大溪老街って、他の多くの老街のように1本道のみではなく、広義では結構広く、賑わっている場所も多いのです。

上のGoogle Map画像の大溪老街と書いてある左右に伸びる一本道(和平路)が狭義の意味での大溪老街(和平老街とも呼ぶ)ですが、中央路は中央老街、中山路は新南老街または中山老街とも呼ばれます。
そして、これらの全域を広義で大溪老街と呼ぶことも多いです。
古い建物が多く街並みが綺麗で老街らしい老街は和平路と中山路。中央路は古い建物が断続的にポツリポツリとある感じです。
オレンジの線を引いてあるところは、個人的なおすすめではありますが、是非歩いてみて欲しいところです。
大雑把に言うと、ポイントは
- 老街らしい老街が見え、お店も多い和平路
- 市場周辺の活気とグルメが味わえる中央路と民権路、民生路周辺
- 大溪普済堂から大溪中正公園に続く普済路の屋台
- お店は少なく落ち着いた老街がある中山路
更に散策したい人は、
- 大溪中正公園から大溪大橋、相撲場、大溪神社跡
- 大溪中正公園から普済路を進み中央路までの間の日本統治時代の木造建築
こんなあたりが見どころです。
私が訪れたのは2026年2月7日。土曜日でしたが、日本人観光客らしき人は全く見かけず、台湾人観光客ばかりでした。
まずは昼飯!百年老店の絶品グルメ
台湾でハズレのない確実に美味しいものを食べる方法の一つに「百年老店」があります。
創業100年を超えるお店に与えられる称号のようなもので、これだけ長く営業を続けられるのは美味しいからに決まっています。美味しくなかったら、とっくに潰れています。
そしてもう一つ「市場の近くの人気店」というポイントがあります。
市場の近くには安くて美味しいお店が多いのですが、その市場の近くで百年老店となれば、もう完璧です。

市場の近くにある遊記百年油飯というお店に行きました。
創業1862年なので、もう創業100年どころか150年を超える老舗の油飯屋さんです。日本統治時代以前から営業を続けています。

周辺は市場前なので、非常に賑やか。野菜や果物や肉を売る店の合間に幾つか飲食店もあり、その一つがここです。

これは期待できそうです。

老舗に胡座をかくことのない良心的な価格。高級店ではなく、地元の庶民に長い間受け入れられてきた証。
セットメニューもあります。入口前に置いてあるこのメニュー表を見て、食べたいものにチェックをして、先にお会計をして、番号札を貰い、番号を呼ばれたらカウンターに取りに行きます。

肉羹湯はトロッとして少し酸味があるスープで、油飯はしっかりした味付けとパクチーがアクセント。油飯に付ける甘辛いタレが別途カウンターにあり、これをかけると味変して、更に美味い。
コスパも良く、間違いない味で大満足でした。
大溪老街を歩く
まずは観光マップみたいなものがあったので、参考までに置いておきますね。

観光スポットが網羅されていますし、トイレの場所もわかりやすいです。参考にしてください。
大溪老街(和平老街)を歩く
ここが一番賑やかで、色んなお店が立ち並ぶ場所です。
騎楼もあるので、雨や日差しを避けて歩くこともできます。

大雑把に言うと豆干というご当地グルメを売るお店などの飲食店、デザート店、木工細工店、駄菓子屋などのお店が多いように感じました。

台湾の老街には駄菓子屋が多いように思います。この大溪老街にも幾つかそんなお店がありました。

大袋で売っている問屋みたいなものではなく、ばら売りしているので、観光客も気軽に台湾の駄菓子を味わうことができます。

昭和時代の日本の駄菓子屋とそんなに雰囲気は変わりませんので、特に昭和世代には懐かしさを感じるはずです。

こちらのお店も雑貨店となっていますが、駄菓子屋兼お土産物店です。こんなお店を見て回るのが楽しかったです。

木工芸品を売るお店も幾つかありました。この手のお店は和平路だけでなく、街全体でいくつも見かけました。
大溪の町は淡水河に繋がる大漢渓という河川が近くにあることから、古くから木材の集積地としても栄えていたそうです。そのため木工製品を作る職人が増え、家具などの他、工芸品やコマなどが有名。

ご当地のお菓子屋さんも多いです。カリカリは謎。「カツカ哩」とは?カツカレー味?1人でこんなに食えないし、持ち歩くのも嵩張るので買いませんでした。

伝統的なお菓子屋さんも多かったです。

老街の中にある1813年創建の大渓福仁宮。こういう老街には必ずと言って良いほど寺廟がありますね。実に台湾らしい。

和平路を進み普済路に近くなると、騎楼が途切れ、屋台が増えてきます。

和平路の突き当たりの普済路を右に行くと、この辺りでは最も大きな道教廟である大渓普済堂があります。
1902年に創建され、大溪の守り神として地域住民から信仰されています。
普済路と大溪中正公園を歩く
普済路は特に老街とは銘打ってはいませんが、和平路奥から進んでいくと、屋台エリア、公園エリア、日本統治時代の木造建築エリアを歩き中央路に繋がります。

和平路の突き当たりから普済路を左に曲がると屋台が続きます。

大溪中正公園からは大溪橋が見えます。時間に余裕がある人は渡ってみると景色が良いかもしれません。

台湾の街を歩いていると、多くの場所で日本の痕跡を見ることがあります。大溪老街自体もその建物の多くは日本統治時代に建てられたものですが、神社の跡も各地にあります。
日本統治時代、日本人は台湾で活発に宗教の布教活動を行っていました。日本の仏教もそうですが、神道も広めていき、たくさんの神社も建立されました。
現在、その多くは取り壊されていますが、跡地として一部が残っているところもあります。
1932年に建立された大溪神社も今は狛犬や一部の灯籠などを残すのみとなっており、現在は展望台として活用されています。

大溪神社の近くにはかつて相撲場がありました。当時の台湾は娯楽自体が少なく、相撲は多くの日本人の楽しみの一つだったでしょう。
戦後、日本人がいなくなると相撲場は取り壊されてしまいます。しかし2017年に再建されました。
再建されたものとは言え、台湾の屋外に残されている相撲場はここだけですので、ぜひ見てみてください。

普済路を先に進むと、このような日本の木造家屋をリノベーションした建物が多く残されています。
大溪木藝生態博物館の一部として使われており、外から見るだけでも、懐かしさを感じる建物。日本が残されていますね。

大渓鎮南宮を過ぎた辺りからは日本統治時代の建物が増えます。

1923年築造の大溪公會堂。当時は洋館と和館があったそうですが、現在残っているのはこの洋館のみ。

1935年築造。台湾に幾つか残っている武徳殿の内の一つ。現在は大溪木藝生態博物館の一部として使われています。

この藝師館も日本統治時代の建物。当時は警察署だったそうです。こちらも大溪木藝生態博物館の一部。
日本統治時代の建物巡りと同時に博物館巡りもしたい人は下記を参考にどうぞ。

これらの建物も含め、老街も含めると、大溪の町は古い建物がたくさん残っていることが分かります。
新南老街(中山老街)を歩く
次は中山路を歩きます。ここは新南老街(中山老街)として、大溪老街とは区別されることもあります。

日本統治時代に掘られた井戸が残っています。飲用としては使われていませんが、今でも現役。

中山路はご覧のようなバロック建築の建物が並びますが、和平路のような賑やかさは皆無で、静かな通りです。

騎楼部分も非常に良い雰囲気です。かつては日本だった建物なのに異国感満載ですね。

老街らしい建物の雰囲気だけを味わいたいのなら、和平路よりもこちらがおすすめです。
中央路(中央老街)を歩く
中央路は中央老街とはなっていますが、古い建物は少なめで断続的です。
ここの通りは和平路側に歩くと市場があることもあって、飲食店が多めです。

中山路の突き当たりから和平路側に行くほど飲食店が増えます。

時々このような老街らしい建物があります。

赤煉瓦の建物の方が風情を感じます。

春節前だったこともあり、こんなお店もちらほら見かけました。
慈康觀光陸橋
私は行きも帰りも大溪老街バス停を利用しました。

高鐵桃園駅行きの501番、台鉄桃園駅行きの502番(休日のみ運行)を使う人が多いと思います。時刻表はありませんが、上の路線案内の裏面に「後何分くらいで到着するか」が表示される電光掲示板があります。

大溪老街バス停から見える慈康觀光陸橋は、台湾で唯一の宮殿式高架橋。1986年に建てられました。
ここは歩道橋になっているので、上から眺めることも可能です。

台湾のバス停では手を挙げて合図しないと、バスは通過してしまいます。
乗車予定の系統番号を確認したら、タクシーを停めるようにすぐに合図しましょう。悠遊カードなどの台湾ICカードも忘れずに用意してください。
大溪老街まとめ

2024年上半期の老街人気ランキング(台湾観光協会調べ)によると、大溪老街は堂々の第3位でした。
ちなみに1位は鹿港老街(彰化県)、2位は旗山老街(高雄市)でした。
上述した私が調べたGoogle Mapでの人気ランキング同様、大溪老街は非常に人気があり、台湾を代表する老街の一つです。
大溪老街の人気の秘密は街全体に古い建物が多く、グルメやショッピングだけでなく、日本統治時代のレトロ建築巡りにも適しているところだと思います。
バスを使うものの、アクセスもそれほど難易度が高いわけではないので、老街好きな人はぜひ一度は行ってみてください。
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