
拙著の紹介です。
台湾に行くと必ず目にする道教の廟。
ガイドブックなどでは「日本の神社仏閣のようなもの」としか説明していないことがあります。
でも、「日本の神社仏閣と全然違うじゃん」と思いませんか?
そんな疑問に答える本です。
「廟で読み解く台湾」の概要
まずは、すぐに読めるサンプルをどうぞ。
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私は、元々日本の神社仏閣が好きでした。
東京に住んでいた頃は隣県を含めて3,000ヶ所以上の神社仏閣を参拝し、そして四国八十八ヶ所も歩きました。
そんな私が台湾に行った時、結構衝撃だったのはどこにでも現れる、派手な色使いの道教廟でした。
「何でこんなに多いんだろう?」
「何で仏教の神様も一緒に祀られているんだろう?」
「参拝方法が独特だな」
そんなことを思いました。
そして、台湾の廟のことを調べ始め、まとめた記事がこちらです。
→ 台湾の「廟」とは?道教、仏教、儒教そして民間信仰について解説
今回の「廟で読み解く台湾」は、上記のページを大幅に加筆修正し、パワーアップした内容になっています。
「廟で読み解く台湾」の内容
内容的には、ざっと以下のような点について言及しています。
- 道教・仏教・儒教はどう違う? 一つの廟に神様と菩薩が同居する理由
- 媽祖・関聖帝君・土地公――台湾の神様たちのご利益とちょっと怖い由来話
- 「陽廟」と「陰廟」――知らずに近づくと危ない廟の見分け方、台湾9大陰廟
- 実際に使える拝拝(参拝)作法完全ガイドと、日本の神社参拝との違い
- 台湾で神様になった日本人たち――飛虎将軍廟、紅毛港保安堂、義愛公など、その知られざる物語とドキュメンタリー映画「軍服を着た神様」
- 廟建築の見どころ、廟の周りに広がるグルメと夜市の関係
- 台湾のキリスト教、そして一貫道・慈済といった新興宗教まで――「災害支援と評判」をめぐる興味深い話も収録
観光ガイドブックには載っていない。でも、知っているときっと台湾旅行がもっと面白くなる廟に関する雑学です。
これを読めば、一緒に行く友達に解説できます。
特に読んで欲しいところ
台湾で神様になった日本人がいる、という話は聞いたことがある人も多いと思いますし、どこかに参拝に行った人もいると思います。
これについては、多くの人が実際の廟を訪れていて、SNSやブログなどで紹介していますが、多くはその理由として「親日だから」的な言葉が散見されます。
でも、これは全く違います。台湾で神様になっている日本人は、親日は関係ないのです。

台湾には昔から、海や街中の地中で人骨が見つかると、祠に祀っていたという歴史があります。
これらの祠は陰廟と呼ばれる、いわば無縁仏でした。
そしてもう一つ、台湾にはタンキー(童乩)と呼ばれる霊能力者、霊媒師の存在が知られています。
タンキーやそれに近いことを自称する霊能力者が、お告げで誰かを祀るということもありました。
え?タンキー?そんな非科学的な!と思われるかもしれませんが、台湾南部には特に多く、実際に現在日本人が祀られている廟の多くは南部にあります。無関係ではないのです。
そんな陰廟+タンキーという下地があったので「誰だかわからないけど、とりあえず祀っておこう」という行動に繋がりました。
後日になって、祀られているのが日本人のどこに住む誰かということが判明し、結果として日本の遺族や自治体、あるいは日本人そのものとの交流が生まれ、日台友好の架け橋となっているのです。
従って、親日だから日本人が祀られるというのは全くの無関係。たまたまそうなったように見えるだけです。
・・・こんな話を本ではしています。
なお、台湾で日本人になった神様の話は、最近映画化されていて話題です。「軍服を着た神様」です。
→ 台湾で神様になった日本人―映画「軍服を着た神様」が教えてくれる5つの廟の物語
ぜひ、映画もご覧ください。
「廟で読み解く台湾」まとめ

「日本の神社仏閣のようなもの」と一言で片付けるのは、もったいないです。
台湾には、台湾ならではの宗教観があります。日本とは全く違うのです。
台湾の廟は、日本人にとっての日本の神社仏閣以上に、台湾人にとっては日常的な結びつきがあります。
そんな台湾の廟を知ることは、台湾人を知ることに繋がり、台湾の文化を知ることに繋がります。
私は宗教学者でも民俗学者でもないので、難しい言葉を並べている本ではありません。
どなたでも読みやすいと思います。少しでも興味あれば、まずはサンプルでちょっと読んでみてください。
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