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台湾の歴史 | 日本統治時代の台湾の様子を詳しく知る検索方法

2024年9月10日

ネットで調査できる日本統治時代の台湾

臺北龍山寺全景與龍山寺公園圖像

臺北龍山寺全景與龍山寺公園圖像(出典:國立臺灣圖書館)

台湾は日本が統治していた時代(1895〜1945年)があります。

当時の細かい情報を調べようと思っても、10数年ほど前までは大きな図書館で古い文献を漁ることしかできませんでした。でも今は違います。

インターネットの普及により、多くの書籍や資料を家にいながら調査することができるようになりました

それは日本だけでなく、台湾も同じです。

日本統治時代の台湾の資料は日本にもありますが、当然ながら台湾にも多く残されています。

戦後に蒋介石の国民党が入ってきて、日本語を禁止し、残された資料なども一定程度廃棄されたかもしれませんが、台湾人が保存してくれていたものが残されているのです。

個人で調べたいことがある人、台湾での日本の歴史を調べる必要のある学生さんなどの参考になればと思います。

このページではいくつかのサイトを紹介します。

国立国会図書館デジタルコレクション

国立国会図書館デジタルコレクション

画像:国立国会図書館デジタルコレクショントップページ

国立国会図書館は戦後の1960年に開館し、以降全ての出版物を保存していますが、戦前のものもかなりの蔵書数があります

当然日本統治時代の台湾における出版物も多く残されており、当時のことを調べるなら、一番手っ取り早く調べることができます。

残された全ての資料が電子化されているわけではありませんが、会員登録し、ログイン状態で調べるとかなりの資料を閲覧、保存できます。

各資料の下部に「インターネット公開(保護期間満了)」と書いてあるものは、商用含めブログやSNSなどへの転載も可能です。

国立台湾図書館

国立台湾図書館

画像:国立台湾図書館トップページ

国立台湾図書館には日本の国立国会図書館には収蔵されていない日本統治時代の資料がたくさん眠っています。

トップページから「館藏資源」→「數位資源」→「電子資源査詢系統」に進みます。

ここで会員登録を行います。会員登録を行うことで、かなりの資料にアクセスでき、ダウンロードもできます。

ログイン後、「熱門電子資料庫」から「日治時期圖書影像系統」そして「日治時期期刊影像系統」に資料がたくさんあります。

なお、国立台湾図書館の資料の二次利用については、ブログやSNSなどに転載する場合は必ずクレジットを挿入すること、写真の場合は高画質の画像を要求しないことが条件です。

画像の多くは解像度が低くなっていますが、これは仕方ありません。なお商用利用は原則不可だそうです(問い合わせして確認済み)。

日治時期圖書影像系統

日治時期圖書影像系統

日治時期圖書影像系統

上記の日治時期圖書影像系統のページまで来たら、赤矢印の部分をクリックして、簡易検索で語句を入力すると資料のリストが出てきます。

こちらは当時台湾で出版された書籍を検索することができます

タイトル、出版社、作者、出版年なども表記されますので、お目当ての資料を見つける助けになります。

書籍をページ毎にpdf化したものをダウンロードできます。

日治時期期刊影像系統

日治時期期刊影像系統

日治時期期刊影像系統

上の画像の赤い部分をクリックすると、月刊や季刊などの定期発行されていた雑誌や業界誌などを検索できます

新聞などはここでは閲覧できませんが、現地の国立台湾図書館に行くと閲覧可能なようです。

青い部分では画像検索ができます

画像は多く残されていますが、ほとんどは非常に解像度が低くなっていますのでご注意ください。

中央研究院台灣史研究所

中央研究院台灣史研究所

中央研究院台灣史研究所トップページ

台湾総督府の認可を受けて設立された台湾史の研究所です。

トップページ右上の「文書館」をクリックしてください。

「台灣文獻全文資料庫」などいくつかのページが表示されます。それぞれチェックしてみてください。

「台灣文獻全文資料庫」では台灣民報、台灣新民報、興南新聞などの当時の新聞を読むこともできます

台灣人物誌

台灣人物誌

台灣人物誌トップページ

こちらは日本統治時代の人物に特化した調査ができます

日本統治時代の人物の記事があれば、それが明示され、連結影像をクリックすると別枠でpdfが表示され、ダウンロードも可能です。

誰か調べたい人物がいるのなら手軽に調査できます。

ちなみに台湾で生活していた私の曽祖父や祖父の名前で検索したところいくつも該当記事がヒットしました。

國史館臺灣文獻館

國史館臺灣文獻館

國史館臺灣文獻館トップページ

南投県にある台湾政府直轄の図書館です。

ここには民間の資料ではなく、公的な資料が多くあります

上記画像左上のところから「檔案查詢系統」そして「文物查詢系統」をクリックして語句を検索してみてください。

国立台湾大学図書館數位典藏館-臺灣舊照片資料庫

臺灣舊照片資料庫

臺灣舊照片資料庫トップページ

国立台湾大学には台湾の古写真データベースがあります

たくさんの写真を閲覧、ダウンロードできますが、使用は個人の学術的使用のみであり、商用利用したりは不可のようなことが書いてあります。

しかし検索結果画面にはfacebook、X、Tumblrでシェアできるようになっているので、個人の興味からネットで共有するのは問題ないようです。

臺灣法實證研究資料庫-臺灣日治時期統計資料庫

臺灣日治時期統計資料庫

臺灣日治時期統計資料庫トップページ

国立台湾大学の提供する日本統治時代限定の統計資料です。

上記画像の検索のところから、自由に検索、閲覧、ダウンロードできます。

例えば犯罪統計とか気象統計などのデータを得ることができます。

日本統治時代の資料検索方法まとめ

台北市本町通-1935年

台北市本町通-1935年(出典:国立台湾大学)

プロフィールにも記載していますが、私の曽祖父は台湾で会社を経営していました。祖父も台湾で会社を手伝っていたこともあり、私の父親も湾生です。

父親の生まれ故郷でもある台湾のことを私の個人的な興味で調べたいという思いから、上記のような調べ方をいろんな人から聞いて知りました。

ありがたいことに台湾は日本統治時代の資料をかなり残して、大切に保管してくれています。

調べていると、当時の日本人たちの様子がわかってきて、なかなか興味深いです。学術的な目的ではなくても、興味のある人はぜひ調べてみてください。

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  • この記事を書いた人

NOBU

東京出身、沖縄在住、50代男。個人事業主。
日本統治時代に曽祖父、祖父、父が台湾に住んでいました。台湾は父の故郷です。 このブログでは台湾旅行で得た情報や楽しく快適に旅行できるノウハウなど台湾情報を発信中。
台湾華語検定 A1級 / 台湾検定 2級 / 台北新四国八十八ヶ所霊場研究家 / 台湾雑貨オンラインストア運営
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