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2025年の台湾ランタンフェスティバル(台灣燈會)開催地は桃園市
毎年台湾のどこかの街で開催される台湾ランタンフェスティバルですが、2025年の開催地は桃園市です。
昨今の台湾ランタンフェスティバルは、国内外から延べ1,000万人以上が訪れる台湾最大のお祭りとなっています。
台湾ランタンフェスティバルそのものについての情報は下記にまとめていますので、参考にどうぞ。
→ 台湾ランタンフェスティバルの歴史とその意味、今後の開催予定地
このページでは2025年の桃園ランタンフェスティバルの詳細をお伝えしますが、現在のところ情報が限られています。
情報はまだ限定的ですが、多分今のところ日本で一番詳しく2025桃園ランタンフェスティバルの詳細をお伝えしています。
今後1〜2ヶ月程度で公式サイトも公表されると思いますし、詳細情報ももっと出てくると思いますので、随時更新します。
行くことを検討している人はブックマークしておいてください。
2025年桃園ランタンフェスティバル日程と会場
桃園での開催は9年ぶりとなります。詳細な場所はまだ不明確な部分もありますが、現時点の情報では下記です。
会場付近の大まかな交通機関との連動状況は下記のようなイメージです。
当初の報道ではA19付近がメイン会場と報道されていましたが、最近の報道を見るとA18の高鐵桃園駅周辺がメイン会場とされています。
広さは両方で約25ヘクタール(東京ドーム4.3個分)。来場は期間計1,500万人が予想されています。(総合新聞網)
具体的な場所は、高鐵桃園駅前広場、亞洲矽谷物聯網(IOT)展廳、世界客家博覽會跡地、楽天桃園野球場、青塘園、児童美術館及び洽溪路周辺とされています。(RTI)
だいたい高鐵桃園駅から桃園體育園區駅まで繋がっている感じですね。
一部では屋内展示も検討されているようです。(中時新聞網)
会場までのアクセス方法
アクセスは非常に良く、桃園MRTを使えば桃園国際空港から20分ほどで到着します。
もちろん台湾高鐵(台湾新幹線)も使えますので、台北や高雄からのアクセスもわかりやすく、行きやすい場所です。
新幹線で桃園駅に行く場合、台北駅から約20分、左営駅(高雄)から約1時間半です。
また、桃園MRTの増便、台湾鉄道の増便も計画され、台湾新幹線にも増便を要請しているようです。(中央通信社)
台湾鉄道の場合、中壢駅から桃園MRTの老街渓駅まで徒歩だと15分ほどかかりますが、タクシーを使っても良いです。
予定では台鉄中壢駅から桃園MRT老街渓駅までの間は案内看板や警備員を配置して、ライトアップされたウォーキングルートを作るとのこと。散策するのも楽しそうです。
桃園市では、1日最大200万人、期間合計1,500万人が来場することを想定し、期間中の混雑を緩和するため、桃園MRT横山駅A16〜興南駅A20までの区間の既存スペースや適切な場所を臨時駐車場にすることを検討しています。
シャトルバスの運行
また、一部の道路は通行止めにするとともに、シャトルバスやタクシーなどを効率的に動かして混雑を少しでも減らしていく方法を模索しています。
現時点で検討されているシャトルバス区間は下記です。(総合新聞網)
- メイン会場とサブ会場
- 風禾公園(桃園區中路)と会場
- タイヤ工場駐車場(中壢區泰豐)と会場
- 台鉄中壢駅と桃園MRT老街渓駅
駐車場の確保が難航している現状があり、前回の9年前の開催では25,000台分が確保できたにも関わらず、今回は8,000台分しか確保できていないようです。
他の場所からもシャトルバスをもっと運行したい計画なのですが、資金不足や運転手不足で厳しいらしく、台湾政府に援助を申し出ているそうです。
とにかく直近(2024年秋)の報道は、駐車場不足の話ばかり。どうなることやら・・・。
2025年桃園ランタンフェスティバルの展示内容
メインテーマは光聚千塘串桃園(千の池と桃園に集まる光)と報道されていますが、広い会場の中で色々な展示を考えているようです。
最新の情報では、環境保護やSDGs、そして閩南、眷村、客家、原住民、新住民などの多文化と民族の特色を融合させ、桃園の豊かで独特な文化の意味合いを表現する展示テーマを考えているそうです。(Yahoo!新聞)
台湾に詳しくない人には、ちょっと分かりにくい言葉があるので、簡単に解説します。
言葉の解説
- 閩南(びんなん)=1662年に鄭成功がオランダを追い出した以降、1895年の日本統治時代が始まる前までに台湾に住んでいた本省人と言われる人たちの多くは、中国大陸南部の福建省付近から台湾に渡ってきました。この福建省あたりのことを閩南と呼び、その言葉を閩南語と言います。国語ではなくなりましたが、台湾で今も話されている台湾語のルーツは閩南語です。つまり、閩南=本省人=17世紀から日本統治時代前までの福建省から伝わった文化という意味。
- 眷村(けんそん)=1945年、日本統治時代が終わった後、大陸から移り住んできた国民党の人たちを外省人と言いますが、その外省人が多く住んでいた場所を眷村と言います。眷村=日本統治時代以降の外省人の文化という意味。
- 客家(はっか)=中国大陸の広東省、福建省、江西省などの山間部に住む人たちを客家人と呼び、今では本省人と呼ばれる人たちの中には、この地域から台湾に来た人たちも多く、桃園市内は客家人が多く住み、今でも半数近くの住民が客家の血を引くと言われ、街中には客家料理のお店も見かけます。独自の客家語を話します。閩南と同じように本省人と言われる客家の文化という意味。
- 原住民=16世紀以前の、台湾が世界で認知される以前から住んでいた人たちで、今でも16の種族が台湾で生活し、それぞれ独自の言語と文化を持っています。6000年前から徐々に台湾に移り住んできたと言われ、言語や文化の類似点から多くは現在のマレーシア、フィリピン、インドネシア、太平洋諸島あたりから来たと言われています。
- 新住民=戒厳令解除後の1987年以降に台湾に移り住んできた人たちを言います。
時代の流れ的に原住民+本省人+外省人+新住民、つまり台湾に移り住んできた人たちのそれぞれの文化を融合させるという意味になります。
また、桃園市と言えば、桃園国際空港と、楽天桃園野球場が有名なので、「航空」と「野球」もコンセプトに入れるようです。(自由時報)
桃園市の観光・グルメ
桃園国際空港には行くけど、桃園市内は観光したことがない、そんな人が多いと思います。
この機会に桃園市内を観光してみましょう。
桃園市の観光
観光地は下記のサイトを参考にしてみましょう。
台湾全土でも有名な夜市である桃園観光夜市や中壢観光夜市は、夜の観光に最適なスポットです。
昼の観光で有名なのは大溪老街。台鉄桃園駅からでも、中壢駅からでも、台北駅からもバスが出ています。
老街とは?
古い街並みが残る街のことを言います。台湾全土で130ヶ所以上ありますが、中でも清朝時代〜日本統治時代の中華風バロック建築の残る大溪老街は台湾全土でも有名な老街の一つ。
大溪老街に行くと、タイムスリップしたような雰囲気が味わえますし、商店街化しているので、お土産やグルメも豊富で、楽しい散策が楽しめます。
また近くを流れる川、大漢渓に掛かる大溪橋や、日本統治時代の名残である大溪神社跡などの観光スポットも付近に散在する地域なので桃園市内の人気スポットでもあります。
桃園市のグルメ
桃園市のグルメで有名なのは、客家料理です。
市内各地に客家料理を提供するお店があります。手軽に楽しむなら客家菜包(客家野菜まん)を食べながらの散策も楽しそうです。
そして、桃園市は工場が多いため、東南アジア系の人たちが多く住み、彼らの営業するお店も多いです。
台湾にいながらタイ、マレーシア、ベトナムなどの本格的な料理を楽しむこともできます。
お土産で有名なのは花生糖。花生はピーナッツの意味で、ピーナッツに麦芽糖や水飴を絡めて作った素朴なお菓子です。
中でも桃園市南部の龍潭區の花生糖が有名ですが、中壢駅や桃園駅周辺あるいは大溪老街のお土産物店でも売っています。
大溪老街では豆干も名物です。
桃園市のホテル
桃園市内で宿泊施設が多いのは、台湾鉄道の桃園駅周辺と中壢駅周辺です。
その他、台湾鉄道沿線や桃園MRT沿線にもホテルは散在していますが、全てを足してもその数はそんなに多くはありません。
桃園市自体が、台湾の中で有名観光地というわけでもなく、大きな産業が発達しているわけでもなく、台北市のベットタウンとして発達してきた地域なのです。
そのためホテルの部屋数には限度がありますが、実は台北が近い(新幹線なら20分、台湾鉄道でも40分)ので、桃園市内に良いホテルがなければ台北市内に宿泊することも考えれば選択肢は広がります。
特に桃園市内にどうしても宿泊したい場合は、ご予約はお早めに。安く行きたいなら下記をチェック!
→ 【台湾旅行】格安航空券とホテル予約おすすめはここ!検索サイト比較
予約のおすすめは台湾でのホテル選択肢No.1(自分調べ)のagodaです。しかも最安になることが多く、私はいつもagoda最優先です。
2025年台湾ランタンフェスティバル桃園まとめ
ランタンフェスティバルは、どこの国の人でも、老若男女誰でも楽しめるお祭りです。
台湾ランタンフェスティバルは何時からやっているの?と聞かれることがありますが、昼間でも見ることができます。
ただし昼間だとランタンが灯っていないのです。日が暮れる時間になるとランタンが灯り雰囲気が最高になります。またイベントなども開催されます。
従って夜がおすすめですが、多くの人はそう考えるので、夜間のみに観光客が集中し、大混雑します。混雑は覚悟で行きましょう。
2025年桃園市開催の次は、2026年嘉義県、2027年苗栗県での開催が予定されています(交通部観光署)。今回行けなくても毎年どこかで開催されるので、ぜひ訪れてみてください。
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