目次
台湾ランタンフェスティバルに行こう!
世界中から多くの観光客が集まる台湾ランタンフェスティバル。
いつから始まりどこで開催しているのでしょうか?起源は?由来は?時期は?意外と知られていない台湾ランタンフェスティバルをここで紹介したいと思います。
私は2020年の台中、2024年の台南のランタンフェスティバルに実際に行きました。
台湾ランタンフェスティバルに行ったことのない人、また今後の開催で行きたい人へ向けて書いてみます。
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台湾ランタンフェスティバルとは
台湾では台灣燈會と言います。元々は元宵節(げんしょうせつ)をお祝いする民間の行事でした。
春節と元宵節
春節と元宵節を混同する人がいるので説明。
- 春節=旧暦の1月1日
- 元宵節=旧暦の1月15日
春節前後は春節休暇で、台湾や中華圏ではお休みとなります。
台湾人は爆竹が大好きです。この日は昔から爆竹や花火を打ち上げてお祝いをしていました。また各自治体でもお祭りをしていました。
さらに各寺院でも大きなランタンを灯してお祝いしていましたが、1990年に観光局の力もあり、いくつかの寺院などでランタンを集めるイベントが始まり、これが現在のランタンフェスティバルの起源となっています。
観光局によるこのお祭りの目的は民間伝承を広めることでした。あとは、観光客の誘致でしょうね。
また元宵節にはランタンフェスティバルの他にも、平渓天燈節と呼ばれる平渓でのランタン飛ばしや台南鹽水蜂炮と呼ばれる台南で爆竹や花火を使って一晩中大騒ぎする祭りも有名です。
元宵節(旧暦1月15日) | 日程 |
2025 | 2月12日(水) |
2026 | 3月3日(火) |
2027 | 2月21日(日) |
2028 | 2月9日(水) |
2029 | 2月27日(火) |
平渓天燈節や台南鹽水蜂炮は上記の元宵節の日程で開催されますが、正式な日程はそれぞれ新北市と台南市のホームページなどで事前にご確認ください。
日本では馴染みは薄いですが元宵節というのはそれだけ台湾では大きな意味を持ち、台湾各地でお祭りが開かれているのです。
意外と新しいお祭りとはいえ、元宵節のお祝いが形を変えたとも言えますね。
台湾ランタンフェスティバルは年々観光客が増え、現在では期間中1000万人以上が来場する台湾を代表するイベントに成長しています。
2025年桃園ランタンフェスティバルの日程と詳細
公式サイトも未公開なので現在のところは概略のみ掲載します。
もう少し詳しく知りたい人は下記を参照してください。下記で最新情報を随時更新しています。
→ 2025年台湾ランタンフェスティバル桃園開催の日程と詳細の最新情報
日程と会場は下記です。
日程:2025年2月12日(水)〜23日(日) 12日間
会場:高鐵桃園駅周辺(A18)・桃園體育園區駅周辺(A19)
期間中はこれらの場所をシャトルバスが周回し、一部の道路は通行止めにする予定です。(自由時報2024/6/27)
MRTでの移動もできますが、期間中は1日に200万人の移動を想定しており、MRT+バスでの移動で混雑を緩和する計画。
高鉄桃園駅や桃園體育園區駅周辺の道路や空き地、競技場を使用する予定です。
従ってアクセスは非常に良く、桃園空港第1ターミナルから桃園MRT1本約20分程度で行けます。
駐車場が足りないのではないかという問題も抱えており、一部は室内展示を検討しているという報道もあります。
展示内容は検討中のようですが、桃園、閩南、眷村、客家、原住民、新住民などの多文化、民族の特色、多様性を表現する形で展示する計画のようです。
過去と今後の日程と開催地
開催は当初は台北で行われていました。2001年以後は台湾各地で開催されるようになりました。
現在のところ2027年苗栗開催までは決定しています。
開催年 | 開催日 | 開催場所 |
1990 | 2月10日〜12日 | 台北市 |
1991 | 3月1日〜3日 | 台北市 |
1992 | 2月12日〜18日 | 台北市 |
1993 | 2月6日〜8日 | 台北市 |
1994 | 2月24日〜27日 | 台北市 |
1995 | 2月14日〜16日 | 台北市 |
1996 | 3月4日〜6日 | 台北市 |
1997 | 2月21日〜23日 | 台北市 |
1998 | 2月11日〜15日 | 台北市 |
1999 | 3月2日〜7日 | 台北市 |
2000 | 2月19日〜27日 | 台北市 |
2001 | 2月7日〜14日 | 高雄市 |
2002 | 2月26日〜3月3日 | 高雄市 |
2003 | 2月15日〜23日 | 台中市 |
2004 | 2月5日〜15日 | 新北市(旧台北県板橋区) |
2005 | 2月23日〜3月6日 | 台南市 |
2006 | 2月12日〜26日 | 台南市 |
2007 | 3月3日〜11日 | 嘉義県 |
2008 | 2月21日〜3月2日 | 台南市(旧台南県) |
2009 | 2月9日〜22日 | 嘉義市 |
2010 | 2月28日〜3月7日 | 嘉義市 |
2011 | 2月17日〜28日 | 苗栗県 |
2012 | 2月6日〜19日 | 彰化県鹿港鎮 |
2013 | 2月24日〜3月10日 | 新竹県竹北市 |
2014 | 2月14日〜23日 | 南投県中興新村 |
2015 | 3月5日〜15日 | 台中市 |
2016 | 2月22日〜3月6日 | 桃園市 |
2017 | 2月11日〜2月19日 | 雲林県 |
2018 | 2月16日〜3月11日 | 嘉義県 |
2019 | 2月19日〜3月3日 | 屏東県 |
2020 | 2月8日〜23日 | 台中市 |
2021 | 新竹市 | |
2022 | 2月15日〜28日 | 高雄市 |
2023 | 2月5日〜19日 | 台北市 |
2024 | 2月3日〜3月10日 | 台南市 |
2025 | 2月12日〜2月23日 | 桃園市 |
2026 | 3月3日〜3月15日(予定) | 嘉義県 |
2027 | 2月20日〜3月7日(予定) | 苗栗県 |
2028 | 未定 | 未定 |
2026年は嘉義・2027年は苗栗で開催
最近は3年分の開催地が一度に発表されていましたが、2024年11月12日の発表では2026年と2027年の2年分の発表しかありませんでした。(中華民国交通部観光署)
開催地は2026年が嘉義県、2027年が苗栗県です。
嘉義で予定されている開催場所は上記のようになっています。
嘉義市ではなく嘉義県ですのでご注意を。高鐵の嘉義駅から比較的近いので、シャトルバスが出るのではないかと思います。
2027年は苗栗県。上記の場所での開催が予定されています。
私は苗栗県は未踏の地なので、詳しくはないのですが、地図を見る限り台湾鉄道竹南駅から歩いて行けそうな場所です。
台湾ランタンフェスティバルの開催時期
開催時期は毎年元宵節の時期が違うため上記のようにバラバラですが、概ね2月中旬前後です。
最近は元宵節を初日として、その後10日〜2週間ほどの開催期間を設けることが多いようです。
ただ例外もあって、2024年の台南のようにもっと早くから開催する場合もあります。2024年の元宵節は2月24日ですが、台南ランタンフェスティバルは初日が2月3日です。
これは憶測ですが、今回の台南の場合は2ヶ所の会場以外に5ヶ所の既存ランタン祭りと連動するため、それらの開催日と擦り合わせしたのではないかと思います。
また台南400周年を記念するため、大々的に開催したのではないでしょうか。
少なくても元宵節を含む日程になることは間違いありません。
2025年は桃園です。行くことを考えている人は2024年の夏頃から情報をチェックしてみてください。
2020年台中ランタンフェスティバルに行ってきた感想
私は最初に行ったのは2020年の台中ランタンフェスティバルのメイン会場でした。
台中駅から后里駅まで台鉄に乗り、少し歩いて会場に行くと広い土地にこれでもかと言う程の様々な形や大きさのランタンが溢れていました。
日本の企業や青森のねぶたもあって嬉しい気持ちにもなりました。外国人招待枠でステージの観客席に座り、歌や踊りを観たりもしました。
子供から大人まで、また世界中どの国の人が行っても絶対に楽しいと思います。
ただ困ったのは帰りの電車。后里駅は非常に小さな駅で階段や通路も狭いので、駅中に人が溢れ、駅まで辿り着くのに大変な時間を要しました。
駅の近くから行列が一向に動かず、雨も降ってきて泣けました。けど、今になってみればそれも思い出です。
ランタンフェスティバルのメイン会場は広大な場所を必要としますので、最寄りの駅が小さい場合もあります。
電車やバスは増便することもあるかもしれませんが、電車の駅構造までは変えられません。
小さな駅の場合は非常に難儀する可能性があるので、行き帰りの時間は混雑を考えて行動することをお勧めします。
コロナの影響で渡航禁止になる直前のランタンフェスティバルでしたが、人も非常に多く、屋台もたくさん出ていて楽しかったです。
2024年台南ランタンフェスティバルに行ってきた感想
私は高鐵台南駅前の広場で開催された高鐵燈區に行ってきました。
感想は、とにかく人が多かったことと、広すぎて迷子になりそうだったことです。
こんなに人が多いのかと驚きました。体感では2020年の台中よりも多かったと思います。少なくても混雑度は高かったです。
こちらもところどころに飲食店の屋台が出店していて、食べ物にも困らないし、とにかくランタンだらけの迫力と、夜に映えるランタンで綺麗でした。
ただこちらも駅は非常に混んでいて入場制限が続いていました。高鐵台南駅は台鉄沙崙駅と繋がっており、沙崙駅は東京のラッシュアワー並み、電車内も満員でした。
沙崙駅自体は高鐵からの乗り換えだけに存在するような小さな駅なので仕方ありませんが、かと言って大きな駅の近くにはこんな広い敷地はなかなかないので、もう諦めるしかないです。
しかし、ランタンフェスティバルの良さは国籍や年齢、性別関係なく誰でも楽しめること。
またいつか機会があればどこかのランタンフェスティバルに行ってみたいですね。
台湾ランタンフェスティバルまとめ
台湾には何度も行っているけどまだ台湾ランタンフェスティバルには行ったことがない、そもそも台湾には行ったことないけど、是非行ってみたいという人もいると思います。
是非一度はランタンフェスティバルに行って台湾らしいランタンの楽しさをゆっくり味わってみてください。
2025年は桃園市での開催です。最新情報はこのページで更新しますので、またチェックしてみてください。
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