台湾旅行で失敗しないために!荷物に関する規制を徹底解説
台湾は日本から気軽に訪れることができる人気の旅行先ですが、荷物に関するルールには十分な注意が必要です。
知らずに禁止されているものを持ち込んでしまうと、入国時にトラブルになり、せっかくの旅行が台無しになることも実際にあります。
悪意がなくても「知らなかった」「ごめんなさい」では済まない場合もあるのです。
また、帰国の際にも、日本に持ち帰れないものがあるため、適切な準備が欠かせません。
この記事では、台湾に持ち込めないものと、台湾から日本に持ち帰れないものについて、分かりやすく解説します。
旅行の前にぜひチェックして、安心して楽しい旅を満喫してください!
台湾への持ち込み禁止品
台湾に入国する際には、法律や規制によって持ち込みが禁止されている物品がいくつかあります。
これらのルールを知らずに荷物に入れてしまうと、税関で没収されたり、罰金を科される場合があります。
ここでは、台湾への持ち込みが禁止されている主な品目を詳しく解説します。
1. 法律や文化に基づく禁止品
台湾では、法律や文化に基づき、以下の物品の持ち込みが厳しく規制されています。
麻薬・覚醒剤などの違法薬物
麻薬、覚醒剤、大麻、LSDなど、あらゆる違法薬物の持ち込みは厳禁です。発覚した場合、非常に厳しい刑罰が科されます。台湾では薬物犯罪に対して厳しい姿勢をとっているため、絶対に持ち込まないようにしましょう。火器・爆発物
銃、弾薬、爆発物(例:花火)も禁止されています。これらは日本でも厳しく規制されていますが、台湾でも同様のルールが適用されます。また包丁やナイフも刀と認識され没収されることがあります。ポルノ雑誌や映像
台湾ではポルノに関する規制が日本より厳しいため、ポルノ雑誌やDVDなどを持ち込むと問題になる可能性があります。税関で没収されるだけでなく、場合によっては罰則もあります。政治的メッセージが強い物品
台湾と中国の関係に敏感な背景から、中国関連の政治的運動に関する書籍やグッズは持ち込まない方が無難です。これにより、入国審査でトラブルになる可能性があります。
麻薬や銃器を持ち込んではいけないことは誰でもわかると思いますが、例えば台湾の友達にあげるために日本のエッチなDVDを持ってきたなんていうのは危ない行動です。
2. 食品に関する規制
台湾では農業を守るため、食品に関する規制が非常に厳しいです。特に生鮮食品の持ち込みは厳禁となっています。
生鮮食品(果物・野菜・肉類・乳製品)
台湾の農業や自然環境を守るため、病害虫や病気を持ち込む可能性のある生鮮食品は一切禁止されています。具体例として、果物(リンゴやバナナなど)、生野菜、生肉、チーズや生乳などが含まれます。空港で見つかった場合、即座に没収され、高額な罰金を科されることもあります。持ち込みが許可される食品
真空パックや缶詰などの加工食品は基本的に持ち込み可能です。ただし、量や種類によっては申告が必要な場合があるため、パッケージ食品でも内容を確認しておきましょう。
食品については結構厳格です。特に注意すべきは肉製品や果物などです。日本台湾交流協会でも何度も注意喚起をしています。つまりそれだけ違反者が多いということです。
これらは、例えば鳥インフルエンザなどのウィルスや生態系を脅かす植物などの持ち込みを警戒しているからです。
該当のものが没収されるだけならともかく、罰金、逮捕という事態もあり得るので気をつけましょう。
3. 薬に関する注意点
台湾では一部の薬が規制されており、日本で市販されている薬でも持ち込みが制限される場合があります。
規制される成分を含む薬
例として、コデイン(麻薬と判断される)を含む鎮痛薬や風邪薬は台湾で持ち込みが禁止されています。事前に薬の成分を確認し、疑わしい場合は持って行かないことをお勧めします。どうしてもの場合は処方箋(中国語)を用意して税関で確認してください。処方薬を持ち込む場合の手続き
必要な処方薬を持ち込む際は、医師の診断書や処方箋を英語または中国語で準備しておきましょう。薬が規制されていないか事前に確認することも重要です。
規制成分を含まない常備薬を滞在日数分持ち込むことは特に問題ありません。何らかの理由で大量に持ち込む場合は、処方箋を用意の上、税関で申告してください。
4. その他の禁止品
動植物およびその加工品
生きた動物や植物、またその加工品(種子、乾燥した植物など)は基本的に持ち込み禁止です。これも台湾の自然環境を守るための規制です。偽造品・模造品
ブランド品の模造品や偽造通貨は法律で厳しく取り締まられています。加熱式タバコ・電子タバコ
具体的には例えばGlo、IQOSなどは日本ではかなり普及していますが、台湾では全面禁止。持ち込むだけで罰金が発生します。また、通常の紙巻きタバコも10箱(200本)までしか持ち込みできません。現金・有価証券・金
10万台湾ドル、1万USドル、金は2万USドルまでという規定があります。日本円の現金は100万円までと言われています。事前に申告すればそれ以上持ち込むことは可能ですが、申告なしで見つかった場合は全て没収されます。また注意しなければならないのは貴金属や高級時計などです。これらも金地銀と同じ扱いになることがあり、申告がないと没収されることがあります。酒
1リットル以内ならOK。それ以上は要申告。
ここで気をつけなければいけないのは種子、それから偽ブランド品です。
特に偽ブランド品は、例えば質屋などで購入し、本人が本物だと信じているものであっても、偽物と判明した場合は罰則がありますので、気をつけてください。
また、ヘビースモーカーの人は台湾でタバコを購入しましょう。日本で売っている同じブランドのタバコはだいたいあります。しかも日本で購入するより安いです。
特に加熱式タバコについては、日本台湾交流協会でも注意を呼びかけています。うっかりがないようにしましょう。
トラブルを避けるポイント
台湾に入国する際には、事前に荷物をチェックし、以下のポイントを確認しておくと安心です。
食品は持たないか、加工品のみ持つ
真空パックや個包装のお菓子など、持ち込み可能なものを選びましょう。薬の成分を確認する
特に海外旅行用の薬をまとめて持つ場合は、問題となる成分が含まれていないかチェックしてください。空港での申告を忘れずに
持ち物の中に申告が必要なアイテムがある場合は、必ず税関で申告しましょう。罰則を避けるための大切な手続きです。
とにかく心配や疑問があるなら、事前に調べてみましょう。当日であれば税関で先に聞いてみることをおすすめします。
日本への持ち帰り禁止品
台湾での楽しい旅行が終わり、お土産を日本に持ち帰る際にも注意が必要です。
日本では、農業や生態系を守るために持ち込みが禁止されているものや、税関で制限されている品目があります。
知らずに持ち込むと没収されるだけでなく、高額な罰金や罰則が科される可能性もあります。
まずは、日本に持ち帰れないものや持ち帰る際に注意が必要な品目について解説します。
1. 植物や農産物関連
日本では、台湾からの生鮮果物や植物の持ち込みが厳しく規制されています。
生鮮果物(マンゴー、バナナ、ライチなど)
台湾は美味しいトロピカルフルーツの宝庫ですが、これらを日本に持ち帰ることは原則禁止です。日本では、外来の病害虫や病気が農業に与えるリスクを防ぐために、検疫が非常に厳格です。違反すると最大で3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される場合があります。植物や種子
生きた植物、花、種子なども持ち込み禁止です。一部の植物や加工品は例外として持ち込みが可能ですが、農林水産省の植物防疫所で検査を受ける必要があります。例外として許可される場合
加工されている場合(例:乾燥果物、冷凍フルーツなど)や、検疫済みの証明書が付いている場合は持ち込み可能なこともあります。ただし、事前の確認が必須です。
台湾はフルーツ天国です。安くて美味しいフルーツを持ち帰りたくなりますが、これは厳禁です。
ドライフルーツはパックされているものであれば問題なく、お土産として持って帰ることができます。
2. 肉製品や動物関連品
台湾のグルメは魅力的ですが、肉製品や動物関連の商品は基本的に持ち帰ることができません。
肉製品(台湾ソーセージ、ハムなど)
台湾で人気の豚肉を使ったソーセージや加工品は、日本への持ち込みが禁止されています。豚熱(アフリカ豚熱など)の侵入を防ぐための厳しい規制があるためです。冷凍品や真空パックであっても例外ではありません。乳製品(生乳、未加工のチーズなど)
生乳や加工度の低い乳製品も原則持ち込み禁止です。一部の輸入業者のみが正式な手続きを経て輸入可能です。動物関連(昆虫やペット)
生きた動物や昆虫(ペット含む)を持ち込む場合は、事前に農林水産省や関係機関の許可を取得し、検疫を受ける必要があります。
ここで最も注意すべきは肉製品です。台湾のお土産として有名な肉鬆をはじめ、肉が入っているカップラーメン、ペットフードなども不可です。
聞いた話ですが、機内食で出たハンバーガーを持ち帰り、高額な罰金を徴収されたケースもあります。ハンバーガーには肉、野菜、チーズが含まれていることがあります。ご注意を。
3. サンゴや貴重な資源
台湾では、サンゴや特定の貝殻が観光客に人気ですが、これらを日本に持ち帰る際には注意が必要です。
サンゴ(赤サンゴ、黒サンゴなど)・象牙
台湾で採取されたサンゴの一部や象牙などは、ワシントン条約により国際的に取引が規制されています。輸出入に許可証が必要な場合が多く、無許可で持ち帰ると違法となる可能性があります。貝殻や海産物の加工品
特定の貝殻や、天然記念物指定の生物を含むものも持ち帰ることができません。
4. 模造品や知的財産権を侵害する商品
ブランド品の模造品
台湾の市場で手に入る模造品(偽ブランドバッグや時計など)は、日本の税関で没収される可能性が高いです。さらに、知的財産権の侵害として法律違反となる可能性があるため、購入しないよう注意しましょう。違法コピーのDVDや音楽ソフト
違法コピー品も税関で問題となる場合があり、罰則対象となることがあります。
例えば夜市で売っていたPRADAのバッグや、景品としてもらったピカチュウのぬいぐるみも、あなたが本物だと信じていても、偽物であることが判明した場合、トラブルになりますのでご注意を。
5. 食品に関する注意点
蜂蜜(未加工のもの)
台湾で販売されている未加工の蜂蜜は、日本に持ち帰る場合に制限がかかることがあります。加工済みのものを選ぶか、事前に確認を取ることが安全です。調味料やドライフード
台湾の調味料や乾物類(ドライマンゴー、乾燥唐辛子など)は基本的に持ち帰ることが可能です。ただし、大量に持ち込む場合は税関で申告が必要です。
未加工、非加熱の純粋はちみつはお土産として持ち帰ることは禁止です。
6. トラブルを避けるためのポイント
検疫や税関での申告を忘れない
持ち帰るものの中に検疫対象品や制限品が含まれる場合、空港の検疫カウンターで必ず申告を行いましょう。持ち帰り可能な加工品を選ぶ
お土産には検疫が不要な加工済み食品や雑貨を選ぶことで、トラブルを避けることができます。事前確認を徹底する
農林水産省や税関の公式サイトで最新のルールをチェックし、不明点があれば直接問い合わせるのがベストです。
お土産物店で売っているものなら大丈夫だと思っていると危険です。特に肉類は要注意です。わからない場合は税関で申告して聞いてみたほうが良いです。
税関での実際のトラブル事例
ここではXで投稿されたいくつかの事例を紹介します。
キャセイ航空のエコノミーで配られる機内食ランチボックス。持ち運びに便利な紙袋入り。しかし!機内で食べないで台湾に持ち込んだらX線検査にて没収。鶏肉だから。書類を書かされます。廃棄です。ちなみに税関で見つかったら100万もの罰金!あぶねえ。#台湾 #肉 #台北 pic.twitter.com/f242wxfZ9L
— 蒼蟾蜍(あおがま) (@aoKaeru) August 18, 2019
限度額超える日本円の持ち出し図る 台湾税関が304万円没収 桃園空港 | 社会 | 中央社フォーカス台湾 https://t.co/t4OrRm1QgP
桃園国際空港で4日、台湾人の男性の機内持ち込み手荷物から海外持ち出しの限度額を上回る日本円が見つかった。税関は規定に基づき、超過分の304万円を没収した。 pic.twitter.com/RidqAd6MEO
— 台湾ニュース@中央社フォーカス台湾 (@focustaiwanjapa) January 4, 2019
日本人が約5,500万円近くを持ち込み、台湾の税関にて没収。
台湾にある一定額以上の金銭を持ち込む際は、イミグレに入る前に税関申告等しておいて許可を取ることができれば、手数料をかけずに台湾に現金を持ち込むことが可能です。
それにしても5500万円とはすごいですね😲https://t.co/HkJUuVKlI0 pic.twitter.com/a5NwvwOgGE
— LinkBiz台湾(リンクビズ台湾)@台湾情報 (@LinkBizTAIWAN) December 31, 2020
●日本のネットで50万円で購入した包丁、「日本刀」扱いとなり税関で没収―台湾 https://t.co/wvCdT3QvJG 〝「刀という扱いで毎年現地の派出所に届け出をするのであれば購入した包丁を引き取ることができる」と言われたものの、張さんは「明らかに包丁┈」と拒否し、立法委員の陳素月氏に陳情を行った〟
— にるば@日・東5 パ-25ab (@nirvanaheim) August 10, 2023
マレーシア人が台湾で買った450万元の腕時計が調子が悪くなり修理のためにハンドキャリーで台湾に未申告で持ち込んだところ没収され裁判に訴えたが敗訴という報道、台湾の税関マンは異常に厳しい(苦笑):國庫感謝您!450萬名錶返台維修 未申報入境被沒入充公 https://t.co/VAdZ0Mikpk pic.twitter.com/dmLxcSzAk0
— OfficeShibata (@officeshibata) December 12, 2022
機内食のハムチーズ🧀パンを
リュックにいれてて、
検閲の🐕犬にひっかかり
台湾なら50万罰金だった。まじでおれアホやった。
犬めっちゃ、グッー👍って褒められてて、嬉しそうやった。#検閲— ChatGPT実験中 アザラシ🦭 (@azarasisuki1001) February 21, 2024
台湾へ入国する方ヘ。機内食のホットドッグを何気にカバンに入れてたら税関で見つかり罰金30,000台湾ドル(約11万円)だったそうです。辛すぎる😭
肉類はたとえビーフジャーキーの切れっぱしでもダメなので気をつけて#ingress #IngressPrime #イングレス #アノマリー #Anomaly #台湾 #Taiwan
— 🏕️猫三昧oft46🔥 (@oft46ingre) May 2, 2019
便利なリンク・リソース
台湾と日本間の持ち込みや持ち帰り規制については、公式情報や関連機関の資料を活用するのが最も確実です。以下は、旅行前やトラブル時に役立つ公式サイトや問い合わせ窓口のリストです。
注意ポイント
このページに書いてある内容は予告なく変更になることがあります。心配なものは事前に最新情報を調べたり、問い合わせをして各自ご確認ください。
公式情報サイト
台湾税関公式サイト(Customs Administration, Ministry of Finance)
台湾への持ち込み規制や申告方法に関する詳細が掲載されています。最新情報や特別な注意点を確認できます。台湾農業委員会(Council of Agriculture, Executive Yuan)
植物や食品の持ち込み規制について詳しく記載されています。持ち込める食品や必要な手続きの情報も確認できます。日本の税関公式サイト(日本関税局)
帰国時に必要な申告方法や持ち込み禁止品について、詳しく解説されています。特にお土産として持ち帰る食品や植物について知りたい場合に便利です。農林水産省・植物防疫所
日本に持ち帰る際の植物や食品に関する規制が記載されています。検疫手続きや必要書類の詳細もこちらで確認できます。外務省 海外安全ホームページ
台湾渡航前に確認しておくと安心。渡航者向けに注意点や持ち物に関する情報も掲載されています。
トラブル発生時の問い合わせ先
台湾での問い合わせ
台湾入国時の税関窓口
空港にある税関窓口で直接相談できます。荷物に関するトラブルが発生した場合に対応してくれます。日本台湾交流協会(台北事務所)
緊急時には日本台湾交流協会(大使館の役割があります)でサポートを受けることも可能です。- 台北事務所の公式サイト
- +886-2-2713-8000(代表)
日本帰国後の問い合わせ
- 税関相談センター
帰国後に持ち込んだ荷物が問題視された場合は、税関相談センターに連絡しましょう。
- 税関相談センター
台湾入国&帰国時の注意点まとめ
台湾旅行は美味しい食べ物やユニークなお土産を楽しむ素晴らしい機会ですが、持ち込みや持ち帰りの規制を守ることが、快適な旅の鍵となります。以下に重要なポイントをまとめました。
台湾への持ち込み禁止品
- 生鮮食品や違法薬物、武器などは禁止されています。持ち込む食品は加工済みのものを選び、申告が必要な場合は必ず手続きしましょう。
日本への持ち帰り禁止品
- 生の果物や肉製品、サンゴなどの天然資源は持ち帰ることができません。規制対象となる品目を確認し、安心なお土産を選びましょう。
事前確認と申告の重要性
- 持ち物に規制品が含まれる可能性があると思う場合は、必ず税関や検疫で申告を行うことが大切です。違反すると高額な罰金や処罰の対象になるため、ルールを遵守しましょう。
公式情報を活用
- 規制は時期や情勢により変更されることがあります。旅行前に公式サイトや機関に問い合わせて最新情報を確認してください。
台湾旅行に行く前の準備は持ち物だけではありません。他にもチェックすべきことは下記をどうぞ。
→ 台湾旅行に行く前の事前準備 | やるべきこととやった方が良いこと
荷物に関する規制を守ることは、自分自身のトラブルを防ぐだけでなく、台湾と日本の自然環境や安全を守ることにもつながります。
この記事で紹介したポイントを参考にし、適切な準備を整えて、心から楽しめる台湾旅行を満喫してください!
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