
台湾では今まで加熱式タバコの使用、持ち込み、保管、販売は厳禁でした。
しかし2025年10月11日以降、解禁され、審査に合格した加熱式タバコに関しては使用が認められることになりました。(今日新聞)
日本では加熱式タバコが主流となっているため、多くの愛煙家日本人は、台湾に行くと紙巻タバコしか吸えませんでしたが、これからは台湾でも加熱式タバコを吸えることになります。
加熱式タバコはOKだが電子タバコはNG
以前は加熱式タバコも電子タバコも同じ扱いで全てNGでしたが、今回加熱式タバコが合法化したことで、電子タバコのみ依然として非合法となります。
加熱式タバコに関しては、台湾人の一部が今までは違法に外国から持ち込んだり、また違法に輸入して販売されていたことで政府は100億元以上の損失があったとされています。
そんな状況もあり、解禁に踏み切ったようです。違法な輸入業社が儲かるだけでは意味はありませんので、こういった業者を駆逐する目的もありそうです。
加熱式タバコは解禁時点では全ての会社の製品が合法化されたわけではなく、2つのメーカーの製品のみのようです。
10月11日時点で最速で解禁されたのはploomとIQOSです。しかし他に4つの会社の製品も今後審査を通過する見通しです。日本ではこの2社以外にgloが人気ですが、gloはまだ認可されていません。
現時点ではploomやIQOSはコンビニやスーパーで販売されています。ただし、日本と同じ銘柄が全て販売されているとは限りません。
使用が許可されただけで持ち込みは不可
ここで注意すべきなのは、加熱式タバコは販売や使用が許可されただけであり、依然として海外からの持ち込みは不可であることです。

「おお!台湾でも加熱式タバコが使えるようになったのか!よし!日本からいつも使っているやつを持っていこう!」というのは絶対にNGです。
これをやってもしバレると最大で5000元もの罰金が科されることになりますので、ご注意ください。
もちろん既に台湾で認可され、販売されているploomやIQOSも台湾への持ち込みは不可です。
あくまで、台湾で販売されているものを使用するのがOKという状態です。つまり紙巻タバコより加熱式タバコの方が良いという人は台湾で機器とスティックを購入しなければなりません。(今後変更になるかもしれませんので、渡航時は情報を精査してください)
販売時には混乱もあった模様
一部の店舗では行列になる程人気で、既に売り切れになっている店舗もあるそうです。(TVBS新聞網)
また、「審査時と販売時のパッケージが違う」「ニコチン、タールの含有量が明示されていない」などの理由で認可済みの製品の一部が撤去されたりもしているそうです。(公民新聞)
しばらくこのような混乱は続く可能性があります。
解禁後間もない時期に台湾渡航し、加熱式タバコを購入するつもりの人は、店舗に行っても売り切れの可能性もありますのでご注意ください。
時間の経過とともに供給も安定し、また他のメーカーも認可される見通しです。
今後、台湾政府は加熱式タバコだけで年間200億元の税収増を見込んでいるとのことです。(民生電子報)
台湾加熱式タバコ解禁まとめ

台湾政府は2年半に渡り、各社の加熱式タバコの審査を行い、やっとのことで解禁されました。
日本の加熱式タバコ利用者にとっては朗報だと思います。
加熱式タバコに慣れてしまうと、紙巻タバコはもう吸いにくい代物になってしまうようで、台湾渡航時は不便という声もありましたが、今後は日本と同様の状況に近づいていくと思われます。
現時点で日本人旅行者にとっての注意点は
まだ解禁されたばかりです。加熱式タバコ利用者は台湾渡航の際に最新情報を把握するように努め、台湾の法律に抵触しないよう注意しましょう。