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台湾に関するあらゆる知識が試される台湾検定を受験
一般社団法人国際知識普及協会が運営している国際知識検定の一つに台湾検定があります。
台湾語検定でも台湾華語検定でもありません。台湾検定です。クイズではありません。国の認可を受けた団体による検定試験です。
台湾検定は台湾に関する歴史、地理、文化、食べ物、経済、政治、言語、原住民、芸能、スポーツ、日本との繋がりなどかなり広範な知識が必要になる試験です。
興味のある人は下記をご覧ください。
→ 【台湾検定】あなたの台湾の知識で国際知識検定にチャレンジ!
今回受験してみましたので、その報告をしたいと思います。
受験可能な級は5〜1級
1級が最高難易度です。どの級でも自由に受験できます。初めての受験でいきなり1級を受験しても良いです(自信があるなら)。
5級から順に受験していって、1級までの全級合格すると国際知識マスター(台湾)の称号を得ることができます。
これを目指す人もいると思います。私も実は当初はそうするつもりでした。
しかし5級と4級はおそらく絶対に合格しそうな気がしてきて、絶対に合格する(だろう)検定試験に金を使うのも勿体無いし、試験自体も面倒だと思ったのでまずは3級受験をすることにしました。
国際知識マスターの称号はそれほど魅力は感じませんでした。
そもそもマイナーな検定試験なので、その結果は自己満足に近いもの。
ないよりはあった方が良いかもしれませんが、留学や就職にすごく有利な資格ということもないでしょう。
3級に合格した、1級に合格した、という結果だけで十分な気がしました。
公式テキストに模擬試験があるのですが、3級から突然難易度が上がる感じで、しかも記述式問題も出てきます。
絶対合格できる自信はないけど、その方がチャレンジっぽくて良いかなと思ったのが3級からの受験を決断した動機です。
台湾検定3級受験(2024年6月8日)と結果発表
私は沖縄県在住で、試験会場はゆいレール小禄駅から少し歩いた場所にある沖縄産業支援センターでした(開催ごとに変更される場合があります)。
試験は問題用紙にそのまま回答を書くという形式でした。つまり回答用紙はありません。
試験時間
試験は午前中に3時限あり、どこかに割り振られます。私は3時限目でした。参考までにこんな感じになっています。
時限 | 受付開始 | 試験開始 | 試験終了 |
1時限 | 9:10 | 9:20 | 10:00 |
2時限 | 10:10 | 10:20 | 11:00 |
3時限 | 11:10 | 11:20 | 12:00 |
受付開始時間になると受験番号や名前を確認された上で、会場に入場できます。
そして試験開始5分前に試験官から受験の説明や注意事項などが説明されます。
試験時間は国旗検定をはじめ、台湾検定、タイ検定、インドネシア検定などどの検定もどの級も全て40分間です。
3時限あるということは、1日に最大3つの試験を受験することが可能です。
台湾検定5級、4級、3級を受験しても良いですし、国旗検定などを混ぜてもOKです。
ちなみに私と同じ3時限に受験した人は10人ほどいましたが、私以外に若い男性が1人、他は小学生でした。
小学生は恐らく国旗試験のようでした。若い男性は不明です。試験官は1人。
持ち物
鉛筆(またはシャープペンシル)と消しゴムは必須です。
それから会場によっても違うかもしれませんが、私が受験した会場は会議室のような場所で、前方に時計がありませんでしたので、腕時計は持っていた方が良いと思います。
実際の3級の試験
感想としては公式テキストをしっかり読み込んでいれば大体何とかなるレベルでした。
別の言い方をすると公式テキストを読んでいないと3級は大変難しいレベルです。
もちろんこれは私の主観なので、人によってはこんなの楽勝!という人もいるとは思います。
「台湾に数年住んでいる」「台湾に留学・駐在していた」「10回以上渡航経験がある」程度の”私は台湾のことは何でも知っている”という思い込みで、公式テキストを読まずに受験しても3級合格はまず無理だと思います。
それが通用する(かもしれない)のは5級がせいぜい。3級は簡単ではありません。
そして公式テキストから全ての問題が出題されるわけではありません。一部は全く掲載されていない内容も出題されましたのでテキストの勉強だけで100点満点は難しいでしょう。
合格基準はこんな感じです。3級は70%正解すればOKなので、30%は間違っても大丈夫です。
級 | 選択式問題 | 記述式問題 | 合計問題数 | 満点 | 合格点 |
5級 | 40 | 0 | 40 | 80 | 50 |
4級 | 50 | 0 | 50 | 100 | 70 |
3級 | 40 | 10 | 50 | 100 | 70 |
2級 | 45 | 15 | 60 | 120 | 90 |
1級 | 50 | 20 | 70 | 140 | 110 |
具体的にどのような試験問題が出たのかは実はここで教えることはできません(ごめんなさい)。
実際の問題や問題を想定できる内容をネットに書くと合格を取り消す、という注意書きがあるのです。
そんなこともあって、国際知識検定の情報はネット上に少ないのだろうと思います。
ただ公式ページに例題があるので、それを参考にしてください。この例題は何級なのかはわかりませんが、感覚的には5〜3級程度の問題が混ざっていると思います。
このくらいのレベルの問題が出題されると考えればOK。2級以上は難易度はもっと高くなります。
台湾検定3級の合否
2024年7月15日までに合否連絡、合格だった場合は後日に合格証が送られてくることになっていました。
実際に合否通知がメールで届いたのは7月10日でした。
ひとまず台湾検定の3級合格しました!
難しくて全くわからない問題もいくつかありましたが、70点は取れている自信があったので、一安心です。
5級と4級を受験せずに、いきなり3級受験に挑戦しましたが、結果的には良かったです。
私は何か疑問点があると、すぐに台湾のことを調べて、その一部はこのブログでまとめて記事にしていますが、それらの知識も無駄ではないです。
興味ない人から見れば、単なる雑学の域を出ない知識ではありますが、このブログは公式テキストの内容を補完していると思います。
また、実際に台湾に行って色々なものを見聞きしていること、そして台湾華語を勉強してきたことも大いにプラスになり、3級合格という結果に繋がっています。
認定証(合格証)は8月14日に自宅に届きました。
合否連絡がメールで届いてから1ヶ月かかりました。でも、ちゃんと証書があるとやはり嬉しいものです。
台湾検定2級受験(2024年9月7日)と結果発表
2024年9月7日に第47回目の検定があり、ここで私は2級と1級を受験しました。
試験会場は3級の時と同じ沖縄産業支援センターでしたが、部屋は違いました。
私は2級は2限目に、1級を3限目に受験。2級受験時は、私を含めて10人ほど居たでしょうか。私以外は小学生ばかりで、ほぼ国旗試験だったようです。
試験時間などは変更なしの40分間。
実際の2級の試験
実際に受験した感想としては、「よほど変な勘違いミスをしていなければ大丈夫だろう」と言う手応えがありました。
内容的には公式テキストの内容主体ではありますが、公式テキストには全く掲載されていない問題の割合が3級と比べると増えました。
その辺は、常日頃から台湾の情報に触れていることと、公式テキストの内容に関する補足情報や最新情報を自分で調べて、ある程度把握しておかなければなりません。
そうしないと合格するのは難しいでしょう。
それから2級からは上述のように問題数が増えます。試験時間は変わらない40分間のままなので、時間が足りないのではないかと心配される人もいるでしょう。
ただ、2級や1級レベルを受験するような人は、もうかなり知識が豊富なので、問題を見て考える時間もなく、一瞬で回答がわかる問題も増えてきます。
考える問題はそう多くはないです。逆に、考えてもわからないレベルの問題が増えてきます。
ちなみに私は最後の問題を回答した時点で20分経過でした。つまり20分残っている状態でした。
台湾検定2級の合否
手応えを感じていた2級ですが、予想通り合格できました。
合否結果がメールで送られてきたのは9月27日でした。
とりあえずほっとしました。ただ、心残りもあります。20分余った時間で、回答の見直しをした際に、回答が微妙で考えていた問題の回答を2つほど直したことです。
結果的に後で調べたら、直さなければ正解でした。まあ、どちらにしろ合格だったので良かったです。
台湾検定1級受験(2024年9月7日)と結果発表
今回、2級と1級を同日に受験しました。
先に受験した2級が手応えあったので、1級もひょっとしたらいけるかなと思っていました。
しかし1級はさすがに難しい問題ばかりでした。
実際の1級の試験
端的に言うと超難しいです。公式テキストの勉強だけでは絶対に合格はしないと思います。
公式テキストで触れていない問題がかなり多いです。3級でも2級でもありましたが、1級はその難易度も相当なもので、台湾のあらゆる情報を日頃からチェックしていた私でさえ、回答が見当もつかないというレベルの問題が多数ありました。
公式テキストは2018年発行のもので、最新情報は掲載されていません。このため2級までは割と普遍的な内容の問題が多かったですが、1級は2024年現在の情報を把握していないと答えられない問題が増えます。
政治、経済から、芸能、スポーツまで台湾のあらゆるニュースや情報を例え興味のない事柄でも、日頃からチェックすべきレベルの試験であり、その内容も記憶していないと合格は難しいでしょう。
回答に絶対の自信のある問題も多いのですが、考える問題も増え、更に考えてもわからない問題も増えました。
それでも最後の問題までやるのに25分でした。ただし、この時点で考えてもわからない、回答が空欄の記述式問題がいくつもありました。
台湾検定1級の合否
結果は、予想通りではありましたが撃沈。不合格でした。しかも惜しくもない点数。1級は正答率8割を超えないと合格できないのです。
やはりというか当然というか2級と比較すると、とんでもない細かい情報まで精通していないとわからない問題が多すぎでした。
正直言って、合格する未来が見えず、もう1級は諦めるかというほどのレベルの試験でした。
次回は、11月16日に試験があるのですが、合格する自信は全くないです。
でも、可能な限り、いろいろな台湾雑学を学んで、再挑戦してみようと思います。
台湾検定受験まとめ
3級、2級、1級はとても簡単とは言えません。
世の中には一回見たことを全て記憶できるレベルの頭の良い人もいますが、凡人中の凡人である私には、簡単ではなかったです。
残りは1級のみ。
記憶力が低下している50代半ばのおっさんにとってハードル高いですが、試験自体が何だか楽しいんですよね。
次回は11月16日。1級を再受験してみようと思っています。
どのような感じの問題なのか想像もできないと言う人は、台湾検定を想定した5級から1級まである台湾雑学検定というお遊びの試験を作ってみたので、「ああ、1級ってこんなに難しいのか」と実感してみてください。
→ 台湾雑学検定であなたの台湾の知識をテストしてみてください
台湾検定の試験の概要や日程、開催場所などは下記公式ページをご参照ください。台湾に興味のある人はぜひチャレンジしてみてください。
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