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日本-台湾間の自由な個人観光旅行はいつ解禁されるのか?

2022年9月11日

台湾渡航最新情報(2022/9/11)

台中公園

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2年半に渡り、ほぼ何も動きがなかった日台間の観光旅行について、この夏から様々な情報があり、実際に動きがありました。

しかしまだ日本からはコロナ前と同様な形での台湾旅行はできません。

一体いつになったら行けるのか?最新情報を元に推察していきます。



台湾が遂にビザなし観光客を迎え入れる

既報の通り台湾はアメリカ、カナダなど一部の国からの観光客を含む個人旅行客をビザなしで受け入れると発表しました。ただし3日間の隔離+4日間の自主防疫はあります。(フォーカス台湾2022/9/5

団体ツアーからとか、観光ビザ撤廃は最後とか、日本人旅行者を最初にとか、観光客を受け入れる時は隔離を撤廃とかそういう事前の情報をぶち壊す感じの発表でした。

なので私の予想は外れましたが、台湾は水際対策の撤廃に向けて非常に大きな一歩を踏み出したことは間違いありません。超朗報と言って良いでしょう。

詳しくは下記参照。

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しかしこの中に日本が入っていないということで不平不満も聞こえてきます。なぜ台湾は日本をここに含まなかったのでしょう。

考えられる要因は二つあります。

  1. 日本がビザなし渡航を受け入れていないため、相互主義に基づき除外した
  2. 欧米中心にすることで、少ない渡航者の入国で感染状況の経過を観察するため

1については一部で報道もされています。(航空新聞社2022/9/7

相互主義

相互主義とは外交上、相手国の自国に対する待遇と同等の待遇をするという考え方

日本は入国する外国人に対してビザの取得を義務付けています。つまり台湾は日本がそうならば私達も同じようにするということです。

2については推測になりますが、日本を含むといきなり観光客が一気に増える恐れがあります。そうなると入国者制限人数(現在50000人/週)も大幅に増やさなければならない上に、感染者数がどうなるかわからない。

台湾に訪台する外国人で最も多いのは中国大陸(中国・香港・マカオ)の人です。そして次に多いのは日本、そして韓国。その後にアメリカとなります。

今回、日本も韓国もビザ免除を除外されました。韓国の場合は10月末まで台湾人をビザ免除で受け入れる発表をしているのにも関わらずです。

なので韓国の場合は、1より2の要因が大きいのだろうと思います。日本の場合は1と2両方だと思います。

とにかく台湾はアメリカなど一部の国に限定し、更に入国時のPCR検査や隔離などの措置を残したのは、入国者を一気に増やすことを避けたのだと思います。この状態でしばらく状況を観察した上で、また段階的に緩和していくのではないでしょうか。

日本はいつビザなし渡航可能になるのか

まずは上述の相互主義の問題をクリアしなければ先に進まないでしょう。では日本はいつになったらビザ取得義務を撤廃するのでしょうか?

これについては今秋中にも撤廃される方向のようです。(日本経済新聞2022/9/11

この記事では1日当たりの入国者数制限の撤廃、個人旅行の解禁、ビザ取得免除を一体的にそう遠からずにやらなければならないと述べられています。

記事を読む限り、早ければ10月にはこれらの制限が撤廃される可能性があります。秋にインバウンドを取り込むためには9月中には発表、10月早々から適用されると一番良いのですが・・・。円安を活かし、また円安を是正していくためにも早い判断をする可能性は結構高いと思われます。

10月までにはこれらの制限を撤廃する方向で調整するという報道もありました。(日本経済新聞2022/9/11

そして早ければ今週中にもその内容が発表されるかもしれません。(Bloomberg2022/9/12

そうなると(早ければ)10月中には台湾も日本人観光客を受け入れる可能性はあります。もしそうなったら紆余曲折あれど10月中に台湾に行けるという予想は的中することになりますが、果たしてどうなるでしょうか。

そもそも入国者にビザ取得を義務付けるというのは全く科学的ではない水際対策です。ビザを持っていると安全なのでしょうか。ビザを持っているとコロナウィルスを持っていないのでしょうか。そんなことはありません。

ただ単に入国の難易度を上げて人があまり来れないようにする嫌がらせでしかありません。なのでもうこのような対策をしている国は世界的に見てもほぼありません。先進国では皆無です。早期の撤廃を切望します。

「3+4」→「0+7」→撤廃?

一方、台湾が現在行なっている入国時のPCR検査と3日間の隔離+4日間の自主防疫は段階的に撤廃されると思われます。これは以前からCDCが言及していました。(RTI2022/8/26

この3+4はどこかの段階で0+7に変更されると思われます。3日間の強制隔離が撤廃されれば展望が開けてきますが、7日間の自主防疫も実際はかなり厳しい規制です。自主防疫の詳細はこちらをご覧ください。

現在の自主防疫の内容は主にビジネス客を想定して作成されています。外出時のマスク着用や社会的距離の維持などはともかく、外出前2日以内の抗原検査陰性結果を持たないと買い物にも行けません。

食事は可能なようですが、これでは観光は不可でしょう。バレなければ大丈夫なのかもしれませんが、バレた場合は最大で15万元(約675,000円)もの罰金が課せられます。とても厳しい規制なのです。

そして観光の場合、7日間以上滞在する人はそんなに多いとは思えません。3泊4日とか4泊5日とかの場合はこの自主防疫期間中に滞在が終わってしまいます。

なので本格的に観光客を迎え入れるためにはこの3+4、または0+7の規制を撤廃しないとならないでしょう。

それがいつになるか?今月中に0+7に移行すれば、10月には撤廃という道筋も見えてきますが、果たしてどうなるでしょうか?

(2022/9/16追記)

0+7になるのは10月の予定のようです。ただし10月初旬の可能性は低いようです。(フォーカス台湾2022/9/15

恐らく10月中旬〜下旬になる模様です。

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追記です。相互主義の話を上述しましたが、やはりその予想は正しいようで、台湾は、日本が10月にビザなし観光客を受け入れるなら台湾も追随する方針を示しました。(TVBS新聞網2022/9/13

台湾でも日本がビザ免除になり、個人観光客を受け入れるようになりそうだとかなり話題になっているようです。今回CDCはその話題の中でこの話をしたようです。

これで日本さえしっかり前向きな水際対策の撤廃をできれば台湾に行ける道筋が完全に見えてきました。

またCDCは下記のことも検討しているようです。(人間福報2022/9/13

  • 空港での(PCR)検査免除後の代替案
  • 入国者制限人数の管理
  • 自主防疫の調整
  • ビザ免除の全面回復
  • 団体旅行の受け入れ

PCR検査免除は良いですが、その代替案というのが気になりますね。一気に免除とはならないかもしれません。自主防疫の調整とは上述の3+4が0+7になることかもしれませんね。

さて、予定通り10月に日本が各種規制を撤廃できれば台湾に行けるかもしれませんが、こうなると最後の問題はこの2つです。

  • 入国時のPCR検査
  • 3日間の隔離+4日間の自主防疫

これがいつ緩和、撤廃となるかに注目ですね。

 

まとめと今後の予測

台中公園

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現時点の情報で、日本から台湾にコロナ以前と同様に遊びに行けるのは、2022年10月中が最短の予測です。

これが多少遅くなったとしても年末年始頃には自由に台湾に行けるのではないでしょうか。それだけ急激な水際対策の緩和を台湾も日本も実行しようとしています。

10月頃から多くの航空会社が台湾便を含む世界中への航空便を増便させているのは正解かもしれません。

とは言ってもまだまだ「コロナ怖い」という人もいますし、円安で渡航代も高く、物価も上がっており、一気にコロナ以前同様の人数が動くとは思えません。

大半の人は様子をみるのではないでしょうか。日本、台湾とも制限を全て撤廃したところで、少しずつ渡航者が増えていくような形になるものと思います。完全に以前の状況に戻るには一定の時間は必要でしょう。

なお、台湾渡航に関する最新情報はこちらをチェックしてください。新情報があり次第随時更新しています。



 

  • この記事を書いた人

NOBU

東京出身、沖縄在住の50代男。文筆業・ネットショップ運営の個人事業主。
曽祖父、祖父が日本統治時代に台北に住んでいたこともあり、実父も台北生まれ。 好きな街は鹿港と台南。住んでみたい街は台中。台湾旅行で得た情報や楽しく快適に旅行できるノウハウなど台湾情報を発信中。
台湾華語検定(TOCFL) A1級 / 台湾検定(国際知識検定) 受験予定 / 台北新四国八十八ヶ所霊場研究家

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