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日本より便利!?台湾のフリーWi-Fi事情
IT関連に関しては、日本より台湾の方が圧倒的に上です。世界的に見て日本はIT後進国であることを認識しなければなりません。
世界最大手の半導体メーカーがあり、またグローバルモデルのスマホで世界を市場として戦っている企業が台湾にはいくつかあります。
また、台湾政府の大臣は各界のトップレベルの知識と経験がある人物が登用されます。台湾で最も有名なプログラマーであったデジタル担当大臣のオードリー・タン氏がそうですね。
日本のようにデジタル大臣がUSBすら知らないというレベルとは比較にもなりませんね。
そんな台湾ですからフリーWi-Fi(公衆無線LAN、公衆Wi-Fi)に関しても、日本よりも多く、また日本よりも便利です。
フリーWi-Fiのメリットとデメリット
メリットはこんな感じです。
フリーWi-Fiのメリット
- 無料
- ルーターやモバイルバッテリーなど持ち歩かなくて良い
- 接続方法が簡単
しかしデメリットもあることは把握しましょう。
フリーWi-Fiのデメリット
- セキュリティ面が弱い
- 通信速度が遅い場合がある
- 移動しながらは使えない
台湾でフリーWi-Fiを使おうと思っている人は日本でもきっと使っているでしょう。基本的に日本と同じ感覚で使えるものが多いです。
最大の特徴はとにかく無料で使えること。そのため、とにかく節約したい人や、スマホなどほとんど使わない人には最適な選択肢となります。
台湾でフリーWi-Fiが使える場所
台湾政府や各自治体、公共の場所、民間施設など多くの場所で使えます。例を挙げてみます。
フリーWi-Fiポイント
- 空港
- MRTの駅構内及び車内
- 新幹線の駅構内及び車内
- 路線バス、長距離バス
- ホテル
- 有名観光地、観光施設
- 公共施設
- デパートなど大型商業施設
- 有名レストラン、カフェ
イメージ的には日本とそんなに変わりません。ほとんどのところで無料で登録などなしで、そのまま使えます。
パスワードの入力がある場合もない場合もあります。ない場合はセキュリティ的に危険なので個人情報などの取り扱いには特に注意が必要です。
また、一部の施設ではSMS認証のため台湾の電話番号が必要だったり、時間や回数の制限がある場合があります。
街中にいると色んな場所のWi-Fiを拾えるとは思いますが、よくわからないSSIDには安易に接続しない方が良いです。
SSIDとは、Wi-Fiルーターが送信する電波の名前で、これでアクセスポイントを識別します。
中には悪意のある人もいます。データやパスワードを盗むために罠を仕掛けてある可能性は否定できません。
しかし、これだけのところで使うことができれば、SIMカードを用意したり、レンタルWi-Fiを使わなくても何とかなることはなります。
また、購入して使っているSIMカードやレンタルWi-Fiのデータ容量が気になる人はこのようなフリーWi-Fiで節約することが可能です。
iTaiwanとは
(画像:iTaiwan公式ページ)
台湾は各自治体が街中にフリーWi-Fiを用意しています。Taipei Free(台北市)、iTaichung(台中市)、TouchTAINAN(台南市)などがそうですが、台湾政府が観光客のために整備したフリーWi-Fiがあります。
それがiTaiwanです。
以前は事前に登録した上で空港でパスポートを提示してから使えるという形で、少々面倒でしたが、現在は登録不要になりましたので、現地でSSIDを選択すれば使えます。
もちろん台湾全土を網羅していますので、まずはこれを使うことを前提にした方が良いですね。
街中でもよく見ると上の写真のようにフリーWi-Fiの案内があったりします。ここではiTaichungとiTaiwanが使えますという案内です。
コンビニやカフェのフリーWi-Fi
セブンイレブンではibon WIFIというWi-Fiが使えます。時間制限(30分)と回数制限(1日3回)がありますが、自由に使えるようです。
ファミリーマートやOKマート、ハイライフは台湾での電話番号が必要になりますので、台湾で使える電話番号付きのSIMカードやeSIMを入手していないと無理です。
現実的に使えそうなのはセブンイレブンでしょう。
ちなみに台湾のコンビニ、特にセブンイレブンとファミリーマートはイートインスペースが充実していて広い店舗が多いです。
イートインスペースがあると皆そこで休憩しますので、必然的にフリーWi-Fiを使う人も多いのです。そのため時間や回数の制限を行っているものと思われます。
マクドナルドやスターバックスも台湾での電話番号が必要になりますのでハードルは高いです。
一方でLouisa Coffee、伯朗珈琲館などはSMS認証がないので、自由に使えるようです。
その他個人店でもフリーWi-Fiが使えるお店があります。店の入口やカウンターなどに掲示してあればどんどん使ってみましょう。
ホテルのフリーWi-Fi
高級なホテルだけでなく、今やどんな小さなホテルやドミトリーでもまずフリーWi-Fiはあります。
こちらは電話番号の登録などはなく、パスワードの入力がある場合とない場合があるだけです。
ただし、宿泊施設内にいても部屋によっては電波状況が弱い場合もあります。速度が多少遅いくらいならまだしも、ろくに通信できない恐れもあります。
しかし宿泊施設のWi-Fiを使うことができれば、SIMやレンタルWi-Fiを使っている人もかなりギガの節約ができますね。
電車内のフリーWi-Fi
各MRTではWi-Fiを解放しています。駅構内にも設置されていますが、車内でも使えます。
MRT Wi-Fi例
- 桃園MRT = Ty Metro
- 台北MRT = TPE-Free AD Wi-Fi
- 高雄MRT = KRTC-Free WiFi
上記のようなSSIDに接続すれば誰でも利用可能です。
新幹線では駅構内、車内で上述のiTaiwanやTHSR_freeWIFIが稼働しています。
台湾鉄道は駅構内では上述のiTaiwanが利用できる駅があります。車内では自強号などの特急にはフリーWi-Fiがあるようですが、一般車両にはないようです。
空港のフリーWi-Fi
空港でも当然フリーWi-Fiが利用できます。台湾に到着後にeSIMの設定をする場合はこちらのフリーWi-Fiを利用しましょう。
前述のiTaiwanも使えますが、桃園空港や松山空港はAirport Free WiFi、高雄空港ならFREE Kaohsiung-AirportといったフリーWi-Fiが用意されています。
また空港内のカフェや飲食店などのお店でもフリーWi-Fiが使える店舗がありますので、空港内では問題なくネット環境が確保できるでしょう。
台湾のフリーWi-Fiまとめ
このように台湾各所で利用できるフリーWi-Fiですが、これを使って通信料0円で過ごすことは可能とはいえ、快適かというととても快適にストレスなく使えるという状況ではありません。
前述のようなデメリットがあり、セキュリティ面を無視したとしても、電波の安定性や速度には大きな不安があります。
もう少し何とか快適に利用したいということであれば、フリーWi-Fiを使いながらも、携帯型のレンタルWiFiルーターを持ち、通信料を節約するという使い方が良いかもしれません。
その場合はレンタルWi-Fiルーターは無制限である必要はなく、500MB/日などで十分でしょうから利用料金も安く済みます。
参考までに下記でレンタルWi-Fiルーター各社を比較していますで、チェックしてみてください。
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