目次
台湾のトイレでの不安を解消しよう
台湾に行ったことがある人は当然トイレを使ったこともあるはずです。一方でこれから初めての台湾旅行に行く人は日本とは違う台湾のトイレ事情を知っておく必要があります。
台湾のトイレは日本と何がどう違うのか?
このページでは台湾の最新トイレ事情をQ&A形式で詳しく解説しています。これを読んでおけば台湾のトイレで困ることはありません。
トイレットペーパーが流せないって本当?
結論から言うと現状トイレットパーパーは流せるところと流せないところがある、が正解です。
以前はほぼ流せない状態でしたが、2017年から政府が「トイレットパーパーを流しましょう」運動を始めました。現在は日本のように完全に流せる状態までの過渡期と思っていればOKです。流せるトイレは徐々に増えています。
「トイレットペーパーは流そう」 台湾でトイレ改革、政府主導で本格始動(フォーカス台湾2017/3/15)
それまでトイレットパーパーを流せなかった原因には下記のようなことがあります。
紙を流せなかった要因
- 配管が細く、紙を流せない
- トイレットパーパーが水溶性ではない
- 水を流す水圧が弱い
政府は公共の配管を太くし、また水溶性のトイレットペーパーの販売を促進しました。現在は行政関係の施設、公園、駅、百貨店、ホテルなどの公共施設は問題なく紙を流せる場所が増えてきています。
とは言っても流せないとされている場所もそれなりにあります。その理由は
現在も紙が流せない要因
- 公共の配管は太くなっても古い建物の中の配管は細いまま
- 古い建物なので水圧が弱い
- 今までダメだったものが突然OKになってもすぐには切り替えられない
- 建物オーナー「もし詰まったら面倒だから当面禁止ね」
と言った要因とされています。例えばホテルでも内装は新しくても建物自体は古い場合もあります。そういったホテルはトイレットペーパーを流さないでくださいと書いてあったりします。
でも良く考えてみましょう。トイレでした「大」で配管が詰まらないのに水溶性の紙が詰まるなんて言うことがあるでしょうか?
つまりこれは生まれた時から「トイレに紙を流してはいけない」とされて育ってきた台湾人の頭の切り替えがなかなかできていないことが最大の要因なのではないかと思います。あるいは万が一詰まったら面倒だから禁止にしておけという建物のオーナーの意向でしょう。現に政府は紙を流せと言っているのですから。
「じゃあ、紙を流すなという場所でも流して良いの?」と思うかもしれません。
しかしながら建物の水圧が弱い、配管が細いと言うのは事実かもしれません。紙を流すなと言うトイレでは必ず横に多くは大きめの蓋付きのゴミ箱が置いてあります。使用済みの紙はここに入れることになっています。
衛生的に、心理的に抵抗があるかもしれませんが、そのトイレのルールに則って素直に従った方が無難だと思います。郷に入れば郷に従えです。
どうしても流したい場合は自己責任で水溶性のトイレットペーパーやティッシュを用意しておくことです。その場所に置いてある紙が水溶性かどうかは見た目ではなかなかわかりません。
水溶性の紙を使って流す場合でも念の為大量に流すようなことはせずに少量で水を流すようにした方が良いと思います。
コンビニにトイレはある?
結論から言うと台湾のコンビニにはトイレがないところとあるところがあります。
日本ではほぼ全てのコンビニでトイレが自由に使用できますが、台湾も同じというわけではありません。私の肌感覚では都会のコンビニよりも少し地方のコンビニの方がトイレがあったり、都会でも観光客が多い地域には比較的設置店も増えている印象です。
トイレを設置したいけど、今更そんな場所がないという理由が大きいのかもしれません。地方だと敷地も広く設置が可能な店もあるのでしょう。また観光客の多い地域では利便性を考慮して何とか設置している様子。
コンビニにトイレがある場合は入口看板にATMやイートインのピクトグラムと並んで表示されていることが多いのでチェックしてみてください。上の写真のような場合はトイレがあります。
コンビニにトイレがないとどこでトイレに行けば良いのか?不安に思う人もいるかと思います。
台湾のトイレ
- 駅
- 百貨店やショッピングセンター、スーパーなどの商業施設
- 大きな廟やお寺
- 大きな郵便局
- 大きな公園
- 大きなホテルのロビー
- 観光施設
100%あるとは言い切れませんが上記のような場所の多くにはトイレが設置されています。街中で困った時はスマホのマップでまずこれらを探しましょう。
これら以外だとどこかの店に入った方が早いかもしれません、例えばマクドナルド、スターバックスなどのカフェや飲食店に行けばまず必ずあります。ちょっと休憩がてら寄ってみるのも悪くないでしょう。
夜市にトイレがないって本当?
その夜市の営業形態によってトイレがあるかないかは大きく変わってきます。夜市にはいくつかの形態があります。
夜市の形態
- 通りの両側に屋台が並ぶ場所
- 市場を中心に開催される場所
- 街中の1区画で開催される場所
この内2と3はまず問題ありません。例えば2のような場所として台北の士林夜市がありますが、トイレはあります。高雄の瑞豊夜市のような3のパターンも余程小さな夜市でない限りトイレはあります。
問題は1のパターンです。台北の寧夏夜市や高雄の六合夜市のような場所です。通りの両側に屋台が並ぶタイプの夜市は昼間は普通の街で、夜になると屋台が出るだけなのでトイレが設置されていない場合があります。
しかしこのような場所は屋台が出るだけでなく、路面店もありますから、少し大きな店に入ればトイレはあるでしょう。もしくは上述したような駅や商業施設、廟を探すしかありません。
トイレットパーパーがボックスティッシュと聞いたけど?
日本のトイレはロール型のトイレットペーパーがほとんどです。しかし台湾ではそうではありません。ロール型とティッシュ型があります。
大雑把に言うと公共の施設はロール型が主流、家庭ではティッシュが主流です。ホテルも多くはロール型ですが中にはティッシュの場合もあります。
そのティッシュ型も日本の一般的なボックスティッシュと同程度のサイズのものやもう少し小さなものもあります。箱は紙ではなくほとんどはビニールです。
日本のこういったボックスティッシュは一般的に非水溶性ですが、台湾のトイレに置いてあるものはほぼ水溶性です。便器の周りに特に何も書いていない、またはゴミ箱が見当たらないならそのまま流せます。
公衆トイレは日本と同じ?
同じようで違うことがあったりします。
日本では公衆トイレであっても多くの場合はトイレットペーパーが個室内に常備されていますが、台湾ではトイレットパーパーはトイレの入口にあったり、自動販売機で販売していたりします。
上はある公園のトイレにあった自販機です。可溶性衛生紙とあるので水に溶ける紙です。そのまま流せます。
自動販売機はわかるけど、トイレの入口にトイレットパーパーがあるってどう言うこと?と思うかもしれません。
こう言うことです。上の写真のように大きな容器にトイレットペーパーが巻いてありますので、必要と思われる分量をあらかじめ巻き取ってから個室に入るのです。
足りなくなったらどうするの?と思われるかもしれません。そんな時のためにティッシュペーパーは常に持っていた方が良いでしょう。
そして怖いのはこの大きな容器のトイレットペーパーが空になっていることがたまにあることです。上の写真の場所はもう紙がありません。ピンチです。
そんなこともあるので、各自で水溶性のティッシュは常備しておきましょう。水に流せるタイプのティッシュは事前に日本から持っていくと安心です。
持ち運べる小さいタイプもありますし、心配な人は大きいボックスタイプもあります。ボックスタイプを持っていればホテルでも使用できるのでかなり安心です。
台湾でこれらを購入する場合は必ず説明を読んで水に溶けるのかどうかを確認してください。わからなければ店員に聞きましょう。それも難関だと思う人は素直に日本から持って行った方が良いと思います。
また台湾人はトイレの便座に足(外だと靴のまま)を載せて用を足すことが多いので便座が汚れていることもあります。除菌できるウェットテイッシュも持っていると安心です。
こちらは携帯用で十分です。滞在日数に応じていくつか持っていけば良いですが、もし足りなくなっても台湾のドラッグストアやスーパー、コンビニでも日本と同じように売っています。
トイレの水の流し方は同じ?
日本のトイレの多くはレバーが付いており、そのレバーを右に回すか左に回すか、もしくは後ろか前かで「大」「小」それぞれの分量の水が流れる仕組みが一般的です。
古い和式のものだと紐の場合もありますし、新しいものだとウォシュレットのボタンの並びに流すボタンがあったりもします。
しかし台湾のトイレは少し違います。
上の写真のように円形のボタンを区切った形で「大」「小」の水が流れる仕組みのトイレが多いです。
これは特に知らなくても見ればわかると思いますので、心配するほどのことでもありません。簡単です。ボタンを押してみましょう。
ウォシュレットはある?
残念ながらウォシュレットはまだまだ台湾では普及の過渡期です。高級なホテルの多くには設置されているらしいですが、私のような貧乏人にはなかなか泊まる機会がないのでわかりません。
私は1泊数千円程度の普通レベルのホテルに宿泊することが多いですが、あったりなかったりです。新しいホテルだからあるとも限りません。古いホテルでも設置している場合があります。
ご存知かもしれませんがウォシュレットは日本のTOTOが世に広めたものです。商標もTOTOが持っています。なので日本国内では小さなビジネスホテルでさえ大抵設置されていますが、世界ではまだまだ普及していないのが現状です。
しかし日本人が多く来る台湾ですから、日本人が喜ぶ設備を設置したいと思っているホテルは積極的に取り入れているようです。飲食店でも有名店や高級店では設置してあったりします。
ちなみに手動のウォシュレットが設置されている場合もあります。
上の写真のようなタイプです。ホースを伸ばしてお尻に近付けてレバーを握ると水が出ます。うまいこと操作しないと変なところに水が飛んでしまったりするので注意が必要ですが、一度使えば慣れます。
またどうしてもウォシュレットがないとダメだと言う人は日本から携帯型ウォシュレットを持っていくと良いでしょう。
携帯型のウォシュレットはペットボトルを使うものや上記のように電池を使った電動タイプもあります。台湾を含め外国に良く行く人は電動タイプを持って行くと良いと思います。
電車内にトイレはあるの?
新幹線(台湾高速鉄道)や台湾鉄道の車内にはトイレがあります。台湾鉄道は区間車にも特急にも基本的にトイレが設置されています。
一方でMRTやLRTにはトイレは設置されていません。MRTやLRTは駅間の距離が短いため、どうしても我慢できない場合は途中で降りて駅のトイレに駆け込んでください。
ちなみに路線バス車内にはトイレはありませんが、高速バス車内には多くの場合トイレが設置されています。
トイレに何か書いてあっても意味がわからないかも?
多くは中国語での表記しかありません。ホテルなどでは英語表記もありますが、日本語表記があるところは少ないでしょう。
トイレに書いてあるよく使われる単語は下記のようなものがあります。
トイレの説明書き
- 衛生紙・廁紙=トイレットペーパー(ほとんど水溶性)
- 面紙=ティッシュペーパー(非水溶性)
- 洗手間・廁所・盥洗室=トイレ
- 公廁=公衆トイレ
- 馬桶=便器
- 垃圾桶=ゴミ箱
- 勿=〜するな
- 請勿=〜しないでください
- 丟=捨てる
これらを知っておけば意味はわかるはずです。
例えば上の画像では「廁紙丟馬桶」は「トイレットペーパーは便器に捨てろ」の意味です。それ以外のゴミはゴミ箱に捨てましょう。
注意すべきは「勿」の文字です。これは禁止を意味しますのでトイレットペーパーを捨てるなと書いてあることがありますので良く読みましょう。「衛生紙請勿丟入馬桶」などと書いてあったら要注意です。
わからない場合はGoogle翻訳のカメラ機能(Googleレンズ)で写せば瞬時に翻訳してくれます。また絵図があることもあるのでそれでもわかります。
台湾のトイレは洋式?和式?
調査したわけではないですが、洋式の方が多いと思います。ホテルで和式だったことは今まで一度もありません。しかし公衆トイレや飲食店、民宿、民泊などでは和式も存在します。
和式・洋式の台湾での表記
- 蹲式=和式
- 坐式=洋式
蹲る(うずくまる)、そして座る。何となくわかるかと思います。
そもそも和式と呼ばれるタイプの便器の形は日本では平安時代には考案され、当時は木製で桶のような形になっていました。そして大正時代に入ってやっと現在のような陶磁器で作られるようになりました。
そんな和式便所が台湾で使われるようになったのは、日本に統治されていた影響が大きいのかもしれません。
近年になり洋式が多くはなりましたが、今まで和式だったこともあり、洋式の便器でも和式のように座る部分に足を載せて用を足す人がいまだにいるようです。
男性の小便器は特に問題ない?
男性用の小便器は日本と変わりません。全く問題ないです。
用を足した後に自動で水が流れるタイプも多いですが、ボタンのところもありますし、下に排水溝があるだけで区切りもない、便器もないような場所もありますが、これらは日本にもあります。
上の写真を見ても日本だか台湾だか区別もつかないと思いますが、これは台湾某観光地のトイレ内です。
台湾のトイレ事情まとめ
台湾のトイレのことはよくわかったでしょうか?重要な点をまとめるとこんな感じです。
ポイント
- トイレットペーパーを流せないトイレもある
- 水溶性のティッシュを持っていくと良い
- ウォシュレットの普及は過渡期
- 電車内にはトイレがあるがコンビニには少ない
水に流せる水溶性のティッシュを持っていると何かと便利です。ウォシュレットが欲しい人は携帯用を持っていくかお尻用のウェットティッシュがあると便利です。
台湾に行ってからこれらを探すのは中国語が読めないとなかなか難易度が高いです。日本で準備しておくことをおすすめします。
台湾旅行はトイレに行くことを含めてある意味海外旅行の醍醐味であり、面白さを感じます。日本との文化の違いを感じながら楽しく快適な旅を!
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