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台湾への日本人旅行者は台北観光しか行かないというのは本当?

2023年3月1日

台北は観光には事欠かない場所だけど

台北市中山堂

台北市中山堂

台湾へ旅行に行く日本人観光客の8割とか9割は台北周辺しか行かないという噂話を聞いたことがあります。それは本当なのでしょうか?都市伝説なのでしょうか?

確かに台北を拠点に観光すれば周辺の新北市や基隆市を含め効率的に台湾を満喫できるのは確かです。

でも個人的には台湾らしさを味わうのなら台南や高雄など他の街の方が楽しいような気がしてしまいます。

今回はみんな本当に台北だけしか行っていないのかをデータを元に検証していきたいと思います。

データは一般社団法人中央調査社が2020年12月2021年12月に公表した「台湾に対する意識調査」を参照しています。

このデータは都道府県や性別、年齢に偏りがない(20代〜80代)よう慎重に調査されたデータですのでかなり信頼できます。興味ある方は是非上記のリンクから読んでみてください。

一般社団法人中央調査社とは

1954年に時事通信社と旧国立世論調査所を母体に旧総理府(現内閣府)が主務官庁の社団法人として発足した調査機関。

日本人は本当に台北ばかり行っているのか?

この調査データには色々な項目があり、大変興味深いのでいくつか紹介したいと思いますが、まずはこれ。日本人は台北ばかり行くというのは本当なのでしょうか?

日本人は台湾のどこに行っているのか?

 2020年2021年
台北96.194.7
高雄40.335.8
台中35.734.4
新北27.919.6
台南24.421.1
花蓮18.019.2
南投12.09.8
台東7.45.7
新竹6.77.5
嘉義4.64.5
屏東4.20.8
離島1.41.5
その他1.10.8
無回答0.40.4

2020年は1000人中台湾に行ったことがある283人、2021年は265人について実際にどこに行ったことがあるのかを調査した結果が上記の表です。縦軸は%を表します。

2021年は人数が減っていますが、これは新型コロナの影響により渡航が制限されているため減るのは当然かもしれません。

もちろん複数回答なので何ヶ所も行っている人も多いとは思いますが、実に90%以上の人は台北に行っているのですね。

日本人のほとんどの人が台北にしか行かない、という噂もあながち間違いではないのかもしれません。

しかし高雄や台中、そして台北と隣接する新北なども20〜30%程度の人が訪れています。観光地の九份や淡水など台北と思われがちですが、これらは新北に位置します。多くの人が訪れていて当然かもしれません。

高雄はやはり国際空港を擁しており、日本からも多くの人が行きやすくなっていることも影響していると思います。高雄から近く、旧跡や名所が多い食の都台南はその流れで増えているのかもしれません。

意外だったのは台中が私の予想よりかなり多かったことです。

大した観光地がないとも言われる台中ですが、台中を拠点に高美湿地、日月潭、鹿港老街、大甲鎮瀾宮など台湾の超有名な観光スポットに行くことができることもあり今後も注目度は上がるのではないかと思います。

また、細かくなってしまうので表は掲載しませんが、年齢別に見ると面白いです。

例えば台南は2021年データで20代21.9%ですが総じて年齢が高くなるほど数値は上がり、70代では42.9%もの人が台南に行っています。同様の傾向は高雄や台中でも見られます。

これこそ最初は台北に行くけど、2度目3度目となるにつれ他の街へ行く人が多いという証左かもしれません。

一方で台東や花蓮といった東側の街は年齢層ではバラバラ。屏東は若い人ほど訪れていたります。

 

訪台経験のある日本人はどのくらいいる?

そもそも日本人はどの程度の人が台湾に行っているのでしょう?

日本からの渡航先ではアメリカ(ハワイやグアム含む)、韓国、中国に次いで台湾は4位というデータ(外務省)もありますが、それでも(コロナ前は)年間でおよそ200万人が台湾に行っています

台湾渡航経験者の割合

  • 2020年調査=28.3%
  • 2021年調査=26.5%

台湾に行ったことがある日本人はこの程度なのです。ぱっと見多いのか少ないのかわかりませんが、日本人のパスポート保有率は19.1%(航空新聞社)とも言われており、5人に1人持っているレベルであることを考えると、台湾に行く人は多いのかなと思いました。

2022年もこの数値は減少すると思いますが、きっと2023年以降は増加に転じると思います。

台湾には何回行ってる?

台湾旅行者はリピーターが多いという話を聞いたことがあるかもしれません。一度行ってしまうと取り憑かれたように台湾ばかり行っている人をよくSNSで見かけます(私もそうですが)。

これは本当なんでしょうか?データを見ると・・・

台湾訪問回数

台湾訪問回数

1回だけという人が確かに多いですが、40%以上の人は2回以上台湾に行っていることがわかります。

台湾を訪れる4割の人は台湾リピーターです。そしてまだ1回しか行ったことがない人も「もう一度行きたい!」と思っている人がいるかもしれません。

その根拠はこの記事の冒頭のソースを精査するとわかりますが、傾向として年齢が高くなるほど複数回台湾に行っている人が増えているのです。

例を挙げると2021年では台湾に3〜4回行った人の割合は20代は9.5%だったのに対し、50代は19.4%、60代は19.1%とかなり高くなっています。台湾は年齢関係なく楽しめますからね。

そう考えると確かに台湾好きは日本に多いのだろうと思います。この記事を読んでいる人の多くは既に台湾に行ったことがあるかもしれませんが、まだ一度も行ったことがない、でも台湾に興味があるという人もきっといるでしょう。

台湾ウォーキングがそういう人の背中を押すことができたら嬉しいです。是非一度は台湾に行ってみてください。本当に楽しいですよ!

台湾の情報はどこで得ているのか?

これはグラフにすると細かくなってしまって見にくいので表だけにします。

テレビが予想以上に多いのには驚きました。テレビで台湾の情報を流すなんてそんなにないと思うのですが、結構流れているのでしょうか?男女、年齢関係なくテレビが今も重要な情報源のようです。

2021年の詳細データを参照するとインターネットは80代以外はそう大きく変わらない人数が見ているのがわかります。一方で他の項目は詳細を見ると結構特徴があります。

例えばSNSを見ると20代は48.3%と高いのに対し年齢を追うごとに低くなり、60代3.7%、70代1.4%という感じになってきます。

私の場合はインターネットとSNSがメインです。YouTubeを見たり、ブログやwebメディアを見たり、TwitterやInstagramを見たり。皆様はどうでしょうか?

 2020年2021年
テレビ69.771.6
インターネット48.243.3
新聞・雑誌・書籍23.822.9
SNS13.915.4
日本の友人・知人10.18.1
旅行会社0.06.1
訪台経験6.95.2
家族・親戚4.84.6
台湾の友人・知人4.75.1
日本での台湾関連の各種イベント2.63.6
学校教育1.51.6
その他1.91.5
無回答0.40.3

まとめ

台北市阿宗麺線

台北市阿宗麺線

今回は興味深い資料があったのでその一部を紹介しました。

「台湾に行く人のほとんどは台北に行く」「台湾はリピーターが多い」という噂は間違いではなかったと思います。

確かに台北は何でもある大きな街であり、ちょっと足を伸ばせばいくらでも観光地がある場所です。お買い物も観光もグルメも台湾らしさを満喫できるでしょう。

でもきっと最初は台北に行ったとしても、次は高雄、次は台中という感じで色々なところに足を運ぶ人も多いはずです。街によって雰囲気が違いますし、その場所でないと食べられないグルメがあったりもします。

台北以外に観光で行くなら私のおすすめは台南です。古都なので観光スポットは多いし、美食の街なので他の街ではなかなか食べられない台南ならではの食べ物も多いです。しかも物価も安い。

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  • この記事を書いた人

NOBU

東京出身、沖縄在住、50代男。個人事業主。
曽祖父、祖父、父が台湾に住んでいたので、私も生まれた時から台湾に縁があります。 このブログでは台湾旅行で得た情報や楽しく快適に旅行できるノウハウなど台湾情報を発信中。
台湾華語検定 A1級 / 台湾検定 3級 / 台北新四国八十八ヶ所霊場研究家 / 台湾雑貨オンラインストア3店舗運営
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