旭峯號のレトロな建物が台南に街に溶け込む

台南市旭峯號外観
台北、高雄、台中といった都市と比較すると、台南はまだまだ開発が進んでおらず、日本統治時代の建物も多く現存しています。
しかも現存しているだけではなく、現在も使われている建物が多いです。
その中の一つが、旭峯號。
台湾鉄道台南駅からも歩いて行ける観光スポットです。
旭峯號の基礎知識

台南市旭峯號看板
歴史やアクセス方法について詳細をお知らせします。
旭峯號の歴史
旭峯號の建物は林百貨と同じく1932年に建立されました。
建物の建材の多くは日本から輸入し、使うセメントも上質なものを選び、建造されたそうです。だからこそ長持ちして現在でもその姿を維持しているのですね。
建物は当時流行っていたバロック建築風の建物で、日本統治時代の面影が残ります。
創業時の旭峯號は五金行と呼ばれる生活雑貨なども売る小さな金物屋でした。
長らく金物屋でしたが、店主の高齢化のため店をたたみ、建物を貸し出すことにして、2015年に開店したのが現在の僾果鮮というお店です。
僾果鮮は無農薬の果物や野菜を中心に雑貨なども販売するお店で、その新鮮な果物を使ったジュースやアイスを食べることができます。
お店は僾果鮮の看板もありながら、かつての店名であった旭峯號の看板も残して営業することになりました。
正式には旭峯號之僾果鮮と言いますが、実際には旭峯號と言う名称が広く知れ渡っているため多くの人はいまだに旭峯號と呼びます。
旭峯號へのアクセスと営業情報

僾果鮮看板
アクセスはかなり分かりやすく、また台南市の中心部なので、他の目的地に行く途中にちょっと立ち寄ることができる場所です。
外観は撮影OKですが、店内での撮影はNGです。ご注意ください。
台湾鉄道台南駅から中山路を歩いて10分です。
裏手に開隆宮という道教の廟があることから中山路沿いには立派な廟門があり、また廟までランタンが吊り下げられているので、目立ちますし、分かりやすい場所です。
またこの開隆宮の周辺の路地はレトロ感抜群で、美味しいカフェもあり、ちょっとした散策にぴったりです。
いかにも台南らしさを感じる路地ですので、ぜひ散策してみてください。
営業情報
- 住所 台南市中西區中山路79巷6號
- 定休日 火曜日
- 営業時間 9:30-17:30
- 旭峯號之僾果鮮
旭峯號之僾果鮮メニュー

旭峯號之僾果鮮ドリンクメニュー
ここを訪れる観光客の多くは果物のドリンクかアイスを食べて、写真を撮影し、周辺を散歩します。

旭峯號之僾果鮮アイスメニュー
私はマンゴーアイスを注文。メニューをよく見ると撮影しているおっさんが映り込んでいますが、気にしないでください(笑)。

旭峯號之僾果鮮のマンゴーアイス
80元でした。そんなに安くはないですが、甘さ控えめながらマンゴーそのものの味が濃い目で大変美味しかったです。
食べ歩きしながら立ち寄って欲しい開隆宮

四協境七娘境開隆宮
すぐ裏手にある開隆宮です。1732年に創建された小さな廟なのですが、実はかなり興味深い廟です。
日本でも誰でも知っている七夕の伝説、織姫と彦星の話。この織姫は道教では七星娘娘(または七娘媽)と呼ばれていて、開隆宮はこの七星娘娘を祀る台湾最古の廟なのです。
台湾の成人年齢は今までは20歳でしたが、2023年からは18歳に引き下げられました。しかしかつて中国大陸から渡ってきた閩南人の間では16歳が成人式でした。
七星娘娘は子供を守る神様と言われているので、15歳までは子供を授かったこと、そして子供が成長していることを感謝しお参りしますが、16歳になった時に無事に成人できた感謝を示すための儀式(お祭り)を行います。
儀式は台南市内どころか、台湾中に知られている有名なもので、台湾全土、そして日本からも16歳の成人式儀式に参加する人がいるそうです。
この儀式は毎年旧暦の7月7日に行われ、周辺は大混雑しますが、たまたまこの日に旭峯號に行った人はぜひ見学してみてください。
旭峯號之僾果鮮まとめ

旭峯號之僾果鮮
台鉄台南駅からは林百貨や台南孔子廟に向かって歩く途中に位置するこの旭峯號。
アクセスしやすく、レトロな建物がSNS映えすると言うことで、かなり人気です。
ちょっと立ち寄って美味しいアイスかジュースでも飲みながら散策すると台南らしさを味わえます。
日本統治時代の建物を間近に見ると、タイムスリップしたような感覚になります。ぜひ行ってみてください!
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