台南の安平は見どころの多い街
4年前に一度訪れた台南市ですが、その時は時間もあまりなく、行きたいところにも行けなかったので、今回(2022年10月27日)絶対行きたいと思っていた安平地区に行きました。
かつては台湾の首都であった台南。台湾の京都とも呼ばれます。オランダ統治時代は安平は最も栄えており、安平老街は台湾最初の商店街とも言います。
海外渡航再開後間も無くの台南の有名観光スポットの情報を知りたい人もいると思います。どんな感じだったのかお伝えしたいと思います。
台南駅から安平地区へのアクセス
台南駅(北站)から2番バスに乗って30分少々で到着します。結構アクセスは簡単ですね、と言い切ってしまいそうですが、慣れていない人にとってはバス停を探すのも一苦労だと思います。
新幹線の台南駅ではなく、台湾鉄道の台南駅前ロータリーは上の写真のようになっています。バス停は南站と北站に分かれていてそれぞれたくさんのバスが発着します。北站に行き2番バスを探します。
私が行った時は後ろのホテルは工事中でしたが、北站には数人の人が待っていました。
2番バスが来るのを待ちます。台湾のバスはタクシーと同じように手を挙げて止めます。手を挙げて運転手に合図しないと通過してしまいますので注意が必要です。
なお、悠遊カードなどのICカードを用意した方が良いです。現金も使えますがお釣りは出ません。
悠遊カードなら乗車時と下車時にピッとするだけでOKです。安平地区へは多分18元だったと思います。所要時間は30分少々。
德記洋行・安平樹屋
私は「德記洋行・安平樹屋」バス停で降りましたが、安平古堡や安平老街にだけ行きたいなら一つ手前の「安平古堡(安北路)」バス停で降りると良いと思います。
営業していれば安平塩神白沙灘公園内にある夕遊出張所(塩の博物館)に行こうと思っていたのですが、営業時間前なので德記洋行へ。
色々と歩いて回るのが面倒な人は便利なチャーター車もありますのでご検討ください。コースも色々あります。
→ 【台南 / 高雄発】台南観光・貸切チャーター車1日ツアー:赤崁楼・安平古堡...
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德記洋行はかつてはイギリスの貿易商の拠点でした。現在は台湾開拓の歴史史料館となっています。ですが、正直言って見てもよく分からず、何となく見て回っただけで終わってしまいました。
一度見て見たかったのは安平樹屋の方です。德記洋行と安平樹屋は同じ施設となっていて、入口には安平樹屋と書かれています。門を入って手前に德記洋行の建物があり、その後ろに安平樹屋があります。入場料は50元。
事前にチケットを購入できます。割引になります。
→ 【KKday割引】台湾・台南|「安平樹屋」入場チケット | まるで『天空の城ラピュタ』
ここが入り口になります。平日だったにせよやはり外国人観光客は皆無でした。台湾の観光客の団体が1組いました。
安平樹屋は簡単に言うとガジュマルの木に侵蝕された廃墟です。
元々は德記洋行の倉庫でしたが、日本統治時代に大日本塩業株式会社により増築され、出張所、そして倉庫として活用されていました。現在残っている廃墟のほとんどは日本時代のものです。
屋根の上も木に攻め込まれています。ただの廃墟と言えば廃墟なんですが、南国の木の象徴であるガジュマルの木に覆われた廃墟は何だか不思議な自然の力を感じます。
上から眺めることができる階段も縦横に張り巡らされていますが、よそ見していると頭をぶつけますのでご注意ください。
人間が作ったものはいつの日かこうやって自然に帰るのかもしれないと思いました。
安平老街周辺を散策
安平樹屋に行った後は安平古堡にも寄る人が多いと思いますが、私たちは今回はスルーしました。10月末とは言えとにかく暑かったのと、お腹が空いたので何か食べることにしました。
周氏蝦捲
周氏蝦捲はエビを巻いて揚げたものが人気です。
メニューはこんな感じでした。地方の観光地にも物価高の波は到達しているのか修正された価格が見受けられますね。ネット上には古い価格が書かれていたりしますが、これが2022年10月末の価格です。
右がエビ、左が海鮮です。確かに美味い。美味いけど、台湾らしさがないような味。驚くような食べ物でもなく、クセもなく、海鮮系なのでまあマズイわけがない。
インパクトはないけど、普通に美味しいので、小腹が空いた時にぴったりです。
台湾の食堂にはたいてい調味料が置いてあります。それぞれの机にある場合もありますが、多くはこのようにまとめて置いてあります。ここから適当に使ってね、ということなのですが、いつも迷います。
日本だと醤油とかソースとか書いてあるのが普通だし、書いてなくてもその形状でわかりますが、台湾は難解です。
分からない場合が多いので、まずは少量試してみるしかないです。ちなみにオイル差しは醤油の場合が多いです。
ちなみに台湾人に聞くと、長年の感で、どれが何かを瞬時に判断できるようです。すげー!
安平周氏豆花
普段日本にいる時はそんなにスイーツなんて食べないけど、台湾に来たら食べてしまいます。
安平周氏豆花は特にフルーツが美味しかったです。新鮮な感じ。台湾らしいかき氷。
安平老街
老街とは古くからある街という意味で、台湾各地に100ヶ所以上が現存しています。中でも安平老街は台湾本島では最古の老街です。
老街について詳しく知りたい方は下記をどうぞ。
→ 【台湾老街ランキング】データで判明した楽しすぎる老街はココです
2022年10月の安平老街は、やはり海外からの観光客がほぼいない感じで、ガラガラでした。ネット上にあるコロナ前の写真ではかなり混雑していたようなので、まだまだ正常化は程遠い模様。
これは何だろう?お菓子だったかな?
蜜餞とは砂糖漬けのフルーツのこと。安平には蜜餞の店が多いです。しかし美味しいけども太りそうなのでスルー。
椪餅と牛舌餅を買いました。椪餅は台南名物のお菓子です。牛舌餅は他の地域でも売っていますが、製法や味が違うらしいですね。
椪餅はまんじゅうのようなものに見えるかもしれませんが、中はほぼ空洞です。皮の裏にジャムが塗ってあって素朴な味です。
こんな感じ。私は梅味を買ったので梅の甘酸っぱい味と皮の味で、食べたことがないのに懐かしい味でした。
戀戀府城と言う店で買いました。元気なおばちゃんが頑張っていました。
あと他に安平老街のお菓子としてはえびせんが多いです。いくつもえびせんを売る店があり、試食をどうぞと言ってきます。試食しましたが普通に美味い。しかし嵩張るのでお土産には適さないかなあ。
ちなみに「買五送三」とは5袋買うと3袋プレゼントするよという意味です。つまり5袋の値段で8袋ゲットできるわけですが、観光客は嵩張りすぎてそんなに買えないと思います。
台湾の駄菓子屋を発見
金泉典と書いてありますが、金泉興蜜餞童玩行と言うのが正式な店名のようです。GoogleMapでは金泉興雑貨店と言う店名になっています。駄菓子屋です。しかもかなり大きな店で品揃えを見るだけでワクワクします。
色んなお菓子がありました。これは子供に大人気だろうし、観光客にも安価で思い出に残るお菓子がゲットできる素晴らしいお店です。
お菓子の並べ方は日本の駄菓子屋とそんなに変わらないですね。
駄菓子は台湾にも根付いているんですね。
とにかく大量のお菓子の山。この店は他にドライフルーツやおもちゃもたくさん売っています。
ポケモンのガムを発見。いくつか買って沖縄のフレンドにお土産としてお渡ししました。東京に住んだままだったら箱買いしてたと思います。
まとめ
安平は本当に見どころの多い街で一日中遊べると思います。安平老街周辺の散策だけでも面白いです。台南ならではのお菓子も非常に印象深かったです。
しかしコロナの影響で安平も観光客減、そして開店していないお店もまだありました。
もう一回行ってもいいな、と思える街なので今度行く時は賑わっている姿を見たいですね。
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