南機場夜市は行くにくい場所にあるから行く価値あり!
ミシュランのビブグルマンに選出されたお店が多いことで知られる南機場夜市。まさにグルメ夜市。
台北観光で夜市に行く人の多くは士林夜市や、饒河街夜市、寧夏夜市などに行きます。
しかし最近になって、この南機場夜市が人気です。
人気の理由は美味しいお店が多いこと、アクセスが悪いため地元民が多く、価格も安い。
そんなことから台北で最もディープな夜市なんて紹介されたりもします。
台湾全土の夜市を500ヶ所以上調査して、満足度でランキングした記事でも台北市内で唯一ベスト10入りしたのがこの南機場夜市です。
→ 【台湾夜市ランキング】データで判明!本当に満足できる夜市ベスト10
南機場夜市は実はそんなにディープではない?
私も今回(2023年10月19日)、初めて南機場夜市を訪れたのですが、一通り見て回って感じたのは、「言うほどディープとは言えないなあ」と言う感想です。
この原因は、昨今急に注目を浴びたことと、台北市内の有名夜市に飽きた観光客が多く増えて来たことが影響しているのかもしれません。
欧米人もいましたし、日本語がそこかしこで聞こえてきました。観光客もかなり来ているようです(私もそうですが)。
数年前のネットの記事には「観光客が全くいない」レベルの書き方をしていましたが、少なくても現在はかなりいます。とはいえ士林や寧夏と比較するとかなり少ないと思います。
南機場夜市へのアクセス
最寄り駅は台湾鉄道萬華駅、台北MRT板南線龍山寺駅、台北MRT松山新店線小南門駅あたりですが、どの駅からも1km以上は歩きます。
徒歩15分〜20分程度ですが、タクシーやUberを使うと5分足らずで到着するでしょう。
最寄りのバス停は南機場公寓というバス停です。西門駅前から12番、20番、205番、223番、250番。中正紀念堂駅からなら204番あたりが良いと思います。
下のマップの南機場夜市の赤いマークがあるところがゲートがある入口です。
ゲートから中華路二段315巷5弄という道沿いがメイン通りとなりますが、その周辺にもお店が点在しています。
南機場夜市の歴史
「機場」とは飛行場のことです。かつての日本統治時代にここは南機場という空港でした。
戦後には松山空港の建設があったため閉鎖され、跡地には軍人の家族のために公営住宅(団地)が建設されました。
多くの人が住むことで、生活のためもあって飲食を提供する屋台が徐々に増えていき、今では団地の1階部分の多くが夜市となっているのです。
生活に密着していることから、他の夜市のようにゲームなどを提供するお店はありません。ほぼ飲食店のみで構成されるというのが南機場夜市の特徴でもあります。
南機場夜市のトイレ
大きな駐車場など、街中の1区画を使って営業する夜市と違って、このような道路沿いの夜市はトイレに困ることがありますが、南機場夜市は安心です。
トイレは5ヶ所もあります。このような案内板があるということは、やはり観光客が増えたということなのでしょう。
南機場夜市のグルメ
一般的な台湾屋台グルメは何でもあると思います。上の写真は鍋貼(焼き餃子)です。
餃子なんか食べたらビール飲みたい人もいると思いますが、夜市の屋台ではほとんどアルコール類は売っていません。
しかしすぐ近くにファミマが2軒、さらに小型スーパー美廉社もあるので、こういったお店でビールを買ってくるしかありません。
こちらはミシュランのビブグルマンを獲得した無名推車燒餅と言うお店。
中身は4種類で、甘い系としょっぱい系があり、それらがサクサクしたパン生地の中に入っています。1つ15元と安いこともあり人気は高いようです。
私が行った時も少し並んでいたので、ひとまず諦めて他の店を見て回りました。
こちらの吾旺再季と言うお店もミシュランのビブグルマンを獲得したお店で、潤餅の専門店です。
潤餅とは台湾風クレープというか、台湾風春巻きというか。日本の春巻きは揚げていますが、台湾では生の生地です。なのでクレープに近いのかな。
一つ買ってガブリついてみました。うまい!具がたくさん入っていて、ものすごく食べ応えがあって、しかもでかい。日本の春巻きの3倍か4倍くらいのヴォリューム。
買う時に「パクチー入れてもいい?」と店員が聞いてきたので「要」と答えました。多分日本人っぽいので、日本人=パクチー嫌いが多い、という認識があるのでしょう。
私はパクチーは以前は若干抵抗がありましたが、台湾で既に慣れきってしまい、今では比較的好きです。
潤餅はピーナッツが入っていて、その甘さがアクセントになっていて本当にうまい。評価が高いのも頷ける味でした。しかしこれ1本でほぼ満腹に。
ざっと私が夜市を見た限りではこのお店が一番人気かな。暁廸筒仔米糕というお店。
筒仔米糕とは筒に入れて作ったおこわです。魯肉飯なども人気のようでした。
山内鶏肉というお店も行列ができていました。鶏肉飯や鶏肉スープなど、鶏肉料理の専門店のようでした。
德源素食という素食の店。素食とは動物系の素材を使わない、いわばベジタリアンフード。人口の1割はベジタリアンという台湾人ですが、私も一度は食べてみようと思いつつ、まだ未経験。
→ 台湾素食の魅力 - 伝統的な精進料理から現代のヘルシートレンドまで
「え?これ肉使ってないの?」というレベルで肉っぽさを他の素材で提供するそうです。
南機場夜市の台湾的味鹽酥雞というお店です。鹽酥雞とは直訳するとしょっぱくてサクサク揚げた鶏肉、つまり台湾風の唐揚げのことです。
しかし鳥の唐揚げだけでなく、野菜も一緒に揚げて提供することも多く、また牛肉や豚肉も揚げてくれたります。
台湾の夜市に行くとまずどこにでもある食べ物です。まさに「台湾の味」ですね。
南機場夜市まとめ
台北市内で最も評価が高い南機場夜市は、規模はそれほど大きくはないものの、飲食に特化した夜市で、美味しい台湾料理を食べることができる夜市です。
観光客は増えつつあると思われますが、それでも士林などの市内の有名夜市と比較すると、そんなに混雑していません。
アクセスは若干難がありますが、観光客だらけの有名夜市に飽きてきたら足を運んでみると良いと思います。
私個人の感想としては、台北市内らしさもあり、美味しいグルメも満喫でき、混雑度もそれほどでもない、とてもおすすめの夜市です。
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