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台湾 最後の渡航規制である自主防疫期間を遂に廃止!

2023年3月16日

事実上意味がほぼなくなっていた自主防疫期間

台北市迪化街周辺

台北市迪化街周辺

抗原検査キットの配布も廃止になり、症状があったらドラッグストアで自分で抗原検査キットを買って調べてね状態になっていた台湾ですが、最後の関門であった自主防疫期間(自主健康管理期間)が廃止されるというニュースが入ってきました。

本当なら嬉しいニュースです。「ドミトリーに泊まれない」からと躊躇していた人も歓喜なはず。

しかし若干の疑念も残る発表となりました。実際はどうなのでしょうか?

台湾衛生福利部による発表

衛生福利部は3月9日、軽傷者の隔離や報告義務の撤廃などとともに1枚の画像を公表しています。

衛生福利部

出典:衛生福利部Facebook

問題となっているのは防疫管理項目の上から3行目の部分です。

確診者同住家人及入境民衆自主防疫(0+7) = 感染が確認された同居家族及び入境者の0+7自主防疫

これが3月20日から取り消しとなると書いてあるようです。

これを受けて台湾の日本人向け旅行情報サイトFunlidayでは自主防疫期間の廃止、3月20日からはドミトリーにも宿泊可能と報じました。(Funliday2023/3/14

また台湾の日本人向けのコンサルティング会社Y's コンサルティンググループによるニュースでも同様に20日からは自主防疫は不要と報じました。(Y's ニュース2023/3/10

また台湾の自由時報もその詳細を報じています。(自由時報2023/3/9

自由時報ではこれまでの入境者の自主防疫についての話も踏まえて廃止になることを書いています。

昨年10月13日に大きく緩和され0+7になったこと、今年の2月20日には症状が出たら検査するようになったこと、3月1日からは抗原検査キットの配布を中止したこと。

その上で3月20日からはこの自主防疫期間が廃止されると書いてあります。

これはもう確定だと思いました。

何故か疑問視する声が・・・

台南市安平老街

台南市安平老街

しかしTwitterなどで情報を漁るといくつかこれを疑問視する声がありました。

その理由は

  • (上の画像の左側にある)社區民衆というのは台湾人のことでは?
  • 台湾観光協会に問い合わせたら0+7に関しては変更ないと言われた(後日訂正され自主防疫は撤廃になったとの報告あり)
  • (日本人にとって)大ニュースなのに軽症者の隔離を撤廃するニュースばかりなのはおかしい

こんな感じです。しかし下記の根拠で、間違いなく3月20日で0+7の自主防疫は撤廃されることは既に確定です。

3月20日で自主防疫が終了する根拠は

ポイント

  • Funlidayは昨年10月13日以前に私が知る限り世界で最も早く「個人旅行でも自主防疫期間を一緒に過ごす場合は1人1室ではなく2人1室も可能」と報じたことから今回も信憑性は高いと思っている(旅行のプロが発信しているわけで信用度は高い)
  • メインの見出しではないがフォーカス台湾も最後の方でサラッと「入国者の自主防疫廃止」と書いている
  • 日本台湾交流協会でもこちらのページの2の(1)の3行目に「入境者に対する自主防疫(0+7)→廃止」と明記されている
  • 台湾衛生福利部ホームページバナーから0+7自主防疫が消滅した
  • 社區民衆とは他の項目の医療、葬儀と分けるための「一般の人」の意味ではないか
  • 台湾観光協会は動きが遅く、いまだに上述の個人旅行での2人1室が条件付きで可能ということすら不記載で、1人1室としか書かれていない上に、今回の件も一切報じていない(よって公的機関とはいえ私はあまり信用していない。衛生福利部とは全く別の組織)

そして私の声が届いたのか(そんなわけはない)台湾観光協会の公式ページでニュースが!これで100%確定です!


軽症者や無症状者は報告義務はなくなり、隔離なども無くなったニュースと同時に(おまけのように)発表されたので、戸惑ったのも無理はないですが、情報を良く確認すれば間違いないことは明白です。

自主防疫期間が廃止になると

蓮池潭

蓮池潭

残った規制がなくなります。つまり宿泊時の原則1人1室という条件がなくなります

バス、トイレが共用でもOKということになり、ドミトリーやゲストハウス、民宿、民泊、友達の家などへの宿泊が可能となるので、よりリーズナブルに台湾を楽しむ選択肢が増えるということになります。

既に抗原検査キットの配布も廃止となっているので、滞在中は症状が出ない限りコロナ前と同じように普通に行動することが可能です。

→ 台湾 空港での検査キット配布を3月から停止。自主防疫期間の意味は?

なお、マスクについても原則として屋内、屋外問わず既にノーマスクOKとなっています。ただし現状は日本と同じようにまだ多くの人がマスクを装着しているようですし、公共交通機関内など例外的にマスク着用義務は残ります。

→ 台湾 ノーマスク宣言!屋外に続き屋内でのマスク着用義務を撤廃へ

4月17日からは公共交通機関内のマスク着用義務も撤廃になります。詳細はこちら

もちろんですが、台湾入国時に陰性証明書なども必要ありません。必要なのは通常時と同じようにパスポートと入国カードのみです。

日本入国時はまだ制限あり

台湾への渡航自体は制限がなくなったとしても日本への帰国時はまだ制限があります(2023年3月17日現在)。下記のどちらかが必要な点はいまだに変わりませんのでご注意ください。

  • ワクチン3回接種証明書
  • 入国前72時間以内の陰性証明書

5月8日から上記は撤廃になります。詳細はこちら

また、Visit Japan Webへの登録が必要になります。

こう考えると日本は遅れていますね。こんな面倒な制限をしているのは世界でももうほとんどないのではないでしょうか。

日本はどうしてもワクチン接種を進めたいようです。台湾で陰性証明書を発行してもらう場合、それなりの手間と時間とお金がかかりますがワクチン3回未接種の人は下記を参照して対応をしましょう。

まとめ

台北市迪化街周辺

台北市迪化街周辺

3月1日から抗原検査キットの配布を中止したことで、自主防疫自体が形骸化していましたので、そう遠くない時期に全て撤廃するだろうと思っていました。

それが旅行者にとってはあまり重要ではないと思うニュースと一緒にこっそり発表され、そのニュースばかり報道されていたので、自主防疫期間の撤廃というニュースが埋もれてしまった感があります。

そして多くの報道機関、公的機関はホームページ上でまだ自主防疫の項目はそのままの状態です(3月20日時点)。渡航の際は最新情報をご確認ください。

台湾の渡航最新情報は下記にまとめてありますので、把握できているか心配な人は一度チェックをお願いします。

台湾渡航制限の最新情報まとめはこちら

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※上記は記事執筆時点(2023年3月16日)時点の情報です。台湾ウォーキングでは渡航情報に関して随時更新しています。最新情報はこちらをご覧ください。

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  • この記事を書いた人

NOBU

東京生まれ、東京育ちの50代男。2022年6月より沖縄在住。個人事業主。 曽祖父、祖父が日本統治時代に台湾に住んでいたこともあり、実父は台北生まれ。 好きな街は鹿港と台南。住んでみたい街は台中。
台湾の寺廟、老街、夜市、ローカルグルメに特に興味あり。
台湾華語検定(TOCFL) A1級 / 台湾検定 受験勉強中

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