目次
台湾タクシーで知っておくこと

台湾のタクシー(台湾鉄道台中駅前)
台湾に観光旅行に行ったとき、移動手段は電車、バス、そしてタクシー。
荷物があると電車やバスも一苦労。行き先を間違ったりして余計に時間を食ってしまうことも。そんな時タクシーは非常に便利ですね。
台湾ではタクシーのことを計程車と言いますが、タクシーは全て黄色なので口語では小黄とも呼びます。
台湾のタクシー、乗ったことありますか?
このページでは台湾でタクシーにまだ乗ったことがない人向けに乗車に関する疑問、注意点を私の経験談とともにまとめました。
台湾タクシーの乗車方法
台湾の道路は日本と逆で右側車線が進路方向になります。なので、タクシーは左ハンドル。
「空車」ランプが点灯しているタクシーを呼び止めます。
乗車も右側から乗ります。日本と全く逆と覚えておきましょう。また、日本は自動ドアですが、台湾では手動ドアです。自分でドアを開けて、自分で閉めます。
日本と同じように空車と表示のあるタクシーを見つけたら手を挙げて合図します。
日本と同じように流しのタクシーもいますし、駅前や有名ホテル、観光地では待ちのタクシーもあります。台湾のタクシーは全て黄色です。
「你好(ニーハオ)」と言いながら乗車しましょう。
また、後部座席でもシートベルト着用が法律で義務付けられています(違反すると罰金刑)。そもそも運転が荒い人が多いので身を守るためにも必ずシートベルトは着用しましょう。
注意
台湾の交通事故は日本の約5倍もあります。バイクが多く、車も含めて運転の荒い人、交通マナーを無視する人が多いです。タクシーの運転手も運転が荒い人が多いのでご注意ください。
万が一の事故に備えて海外旅行保険に加入することをおすすめします。無料で加入できるエポスカードおすすめです。
- 入会費、年会費無料
- 交通事故などの傷害保険最大200万円まで保証
- 新型コロナを含む疾病保険最大270万円まで保証
日本との違いをまとめると
メモ
- 右側通行なので乗り降りは右側から
- ドアは手動
- タクシーは黄色以外はありません
- 乗車後は後部座席でも必ずシートベルトを着用
行き先はどうやって伝える?
中国語が話せるのならば問題ないですが、そうではない人が多いと思います。
一番簡単なのは行き先を漢字で書いて運転手に見せる方法です。その時「我要到(私はここに行きたい)」を前に付けると確実です。
- 我要到故宮博物館(Wǒ yào dào gùgōng bówùguǎn)
- 我要到彩虹眷村(Wǒ yào dào cǎihóng juàn cūn)
漢字なので簡単に書けますよね。メモ帳とペンを持ち歩いても良いですし、スマホにメモして見せても良いです。これで意思の疎通は簡単にできます。
有名な場所ではない場合は住所も記載すれば確実です。漢字の書ける日本人はこういう時有利ですね。
ちなみに観光地やホテル、飲食店では日本語を話せる台湾人スタッフがいたりしますが、タクシーの場合は日本語はまず通じません。英語が通じる人も少ない印象です。
私も過去に何度もタクシーを利用していますが、日本語が通じたことはありません。英語がペラペラだった運転手さんは一人だけいました。基本は中国語しか通じないと思っていた方が良いでしょう。
料金の支払いをして降車
乗車するとメーターがスタートします。降車時はその料金を払います。日本と同じですね。
ただしメーターより高い料金を請求される場合があります。以下の場合が該当します。
- 夜間料金の追加(23時〜6時まで+20元)
- 春節時期など繁忙期料金の追加(+20元〜)
- 配車料金の追加(+10元)
- トランク使用料金の追加(+10元)
上記を勘案しても高い場合は、ボッタクリの可能性があります。
一部のタクシーはクレジットカードや悠々カード(台湾のICカード)が使える場合もあるらしいですが、基本的に現金のみです。
メモ
台湾は現状、日本以上に現金主義です。街中でのお買い物やローカルな飲食店でもほぼ現金のみ。
クレジットカードは百貨店やレストラン、大型の土産物店などでしか使えないと思っていた方が良いです。
降車するときも右側の扉から降ります。この時日本以上に注意しなくてはならないのが扉から降りる瞬間です。必ず後方を確認しましょう。
なぜなら台湾はとにかくバイクが多いです。後方からバイクがどんどん走ってきます。安全を確認しないと事故になりますので、充分な注意、確認をしましょう。
台湾タクシーの料金
台湾台北でのタクシーの初乗り料金は1.25キロまで70元(約280円)です。
ただし地域によっても若干違います。初乗り以降は250メートル毎に5元(20円)プラスされていきます(時間距離併用運賃は時速5キロ以下で100秒毎に5元)。
料金値上げ
2023年4月から台北市、新北市、基隆市のタクシー料金が値上げになります。(フォーカス台湾2022/12/15)
- 初乗り(1.25キロまで)70元→85元
- 時間距離併用運賃は時速5キロ以下で100秒毎に5元→60秒毎に5元
- 旧正月料金20元→30元
今後他地域にも波及していくかもしれません。料金が気になる人は最新情報をご確認ください。
そのほか上述のようにメーター料金にプラスされる場合もあることは把握しておきましょう。
イメージ的には日本でのタクシー利用と比較すると1/2以下です。かなり安く感じると思いますので、どんどん利用しましょう。
配車アプリ
Uber
タクシーとは違いますが、台湾でも一部の地域ではUberが利用できます。
台北や桃園、台中、台南、高雄などの大都市では利用できますが、他の地域では対応していなかったり、配車自体が少ないため待ち時間が多くかかってしまうこともあるようです。
Uberのメリットはアプリに登録したクレジットカードから料金が引き落としになるので、会計時のトラブルが回避できることや、あらかじめ目的地をアプリで設定するため、行き先が違うというトラブルも回避できることです。
また遠回りしたり、過大な料金を請求されたりと言ったトラブルも全て回避できるのもメリットです。
デメリットは現時点では対応地域が限られているため、場所によってはタクシーを捕まえた方が早い場合もあることです。料金自体はそれほど変わらないか若干安いか程度です。
しかしメリットは非常に大きいので一度は是非使ってみてください。使い方も簡単です。使い方や私の利用経験談は下記にあります。
こちらもCHECK
-
台湾ではタクシーよりUber taxiがおすすめ!使い方とメリット
目次1 台湾で10回Uberタクシーを利用1.1 必ず日本で設定を完了させておく1.1.1 期間・地域限定のプロモーションコードを入力1.2 Uberのメリット1.3 Uberアプリの使い方1.4 ...
続きを見る
大和自動車
言葉の問題もあるし、トラブルも心配だし、初めての台湾タクシーは不安だな、と思っていませんか?
Uberなんて使ったことないし、どうしよ?って思ってませんか?
実はその心配を完全に解決する方法があります!
日本の東京にある大和自動車交通株式会社が台湾最大手の台湾大車隊と提携したことで、日本の大和自動車のアプリを台湾でも使えるようになりました。
台湾大車隊55688という配車アプリもあるのですが、勿論全部中国語です。登録すら難易度が高いと言わざるを得ません。
しかし大和のアプリなら全て日本語。日本語で台湾大車隊が呼べるのです。
メリットは
ポイント
- アプリは全て日本語なので不安は皆無
- 台湾最大手のタクシー会社のタクシーなので安心
- 目的地も地図で指定できるので間違いなし
使い方は下記を参考にしてください。
トラブルを避けるために
台湾のタクシーは安全と言われています。ただしぼったくりにあった、暴力を振るわれたなどトラブルが皆無というわけではありません。
旅先でトラブルなんて最悪です。万が一のトラブルを避けるためにいくつかポイントがあります。
大手のタクシー会社を使う
日本と同じように台湾のタクシーも会社で運営しているタクシーと個人タクシーがあります。
当然ですが大手の会社のタクシーの方が安全です。台湾大車隊、大愛計程車、大都會衛星計程車といったところは大手になります。
黄色い車体の上部ランプまたはドアなどに会社名がありますので確認しましょう。
個人タクシーの場合は上部ランプに計程車またはTAXIなどと書かれています。
少なくても個人タクシーよりは会社に所属しているタクシーの方が無難です。しっかりと従業員教育されている上に、車体も車内も綺麗、ぼったくりもないでしょう。
個人タクシーでも問題ない場合が多いとは思いますが、慣れない内はこのようなタクシー会社のタクシーに乗ることを心掛けましょう。
宿泊しているホテルからすぐにタクシーに乗るのであればホテルに頼みましょう。ホテルと提携しているタクシー会社からタクシーが来ますので安心ですよ。
やたらと勧誘してくるタクシーは避ける
これは特に観光地で多いです。断ってもしつこく勧誘してくるタクシーもあるようです。こういうのは念のため避けたほうが無難です。
バスが満員で行列になっている場所などに勧誘に来ます。
何だかすごく怪しく感じるのは私だけでしょうか?
実際は問題ないのかもしれませんが、こういうのは逆に警戒してしまいます。
進行方向の確認をする
タクシーに乗ったら目的地にちゃんと向かっているかスマホのGPSで確認しましょう。GoogleMapなどの地図アプリで現在地と目的地を確認することをお勧めします。
ありうるトラブルの一つに明らかな遠回りをしてメーターを稼ぐ悪質ドライバーがいます。
逆方向に進んでいたりすることもあります。そんな時は止めてもらって、もう一度行き先を確認し合うか、やばそうな感じであれば、途中で料金を払って降りましょう。別のタクシーに乗り換えれば良いだけです。
メーターの確認をする
出発してからメーターが動いているか確認。メーターをスタートさせずに後で言い値を言ってくる悪質ドライバーもいるようです。
支払いの時はできるだけぴったりの料金を払えるように細かい現金も持っておいた方が良いです。
少なくても100元札は多めに持っていること。
なぜならお釣りをごまかす悪質ドライバーがいるからです。500元、1000元の支払いになるケースは稀だと思います。100元札と小銭を用意しておきましょう。
女性の一人乗車について
女性一人の場合は上記の注意事項を確認の上、乗車したほうが良いです。そしてできれば夜間の乗車は避けたほうが無難です。できるだけ複数人数で乗車しましょう。
何かあった時、女性一人だけだとナメられます。トラブルを避ける為にも個人タクシーではなく、タクシー会社を使うことは最低限守ったほうが良いと思います。
私のタクシー乗車経験談
トラブル
私が経験したことがあるトラブルは遠回りをして距離を稼ごうしたと思われるタクシーに乗ったことです。
これは個人タクシーで街中で手をあげて乗りました。台南の市街地から奇美博物館に行く予定でした。
GoogleMapで現在地と目的地を確認しながら進んでいたのですが、一方通行というわけでもないのに、明らかに遠回りをしているようであったので、Stop!と言って車を止めてもらい、もう一度目的地を書いたメモを見せました。
そしたらOH!と言って、何やら中国語でブツブツ話して再度発車しました。
意図的ではなく間違ってしまっていたのかどうかはわかりませんが、その後はちゃんと正しいルートで目的地に行きましたので、料金は遠周り分若干高くなっていたでしょうがそれ以上文句は言いませんでした。
ひょっとしたら近道の道路が渋滞だったり、工事中という情報を持っていて遠回りになってしまったのかもしれません。
とは言え、こんなこともありますので、やはり目的地に向かっているかどうかは念のため乗車後しばらくは確認した方が良いです。
饒舌な運転手
タクシーに乗ってこっちが日本人だとわかると多くの運転手は目的地を確認した後はほとんど喋りません。
ただ過去に2人やたらと話しかけてくる運転手がいました。
珍しい英語ペラペラな運転手
1人は台中市内の移動で使った運転手でその人はこっちが中国語が話せない日本人だとわかると今度は英語で話しかけてきました。
「日本のどこから来たんだい?」「何しにこんなとこまできたの?」「コロナで観光客が減ってきて大変だよ」「あそこが今度MRTの駅になるところだよ」
乗っていたのは多分15分くらいだと思いますが、とにかくずっと喋っていました。
英語を流暢に話すタクシー運転手は初めてでしたが、私は忘れかけている英語を必死に駆使して返答している内に目的地に到着した感じです。
中国語弾丸トークの運転手
もう1人は中国語でしたが、こっちがほとんど中国語わからないにも関わらず一方的に話しかけてきました。何故かすごく陽気なおじさんでした。
「〜嗎?」と言っていたので何か質問しているのだろうとしかわからず、私は日本語と英語で「中国語はわからない」と伝えても弾丸トークで話しかけてくるのです。
これには困りましたが、ほぼ一人で喋って一人で笑っている運転手を悪くは感じませんでした。
何となく雰囲気で「あそこは見に行ったかい?楽しいから行った方がいいよ」的な話だと思いました。
あ、そうそう、この時はポケモンGOのイベントのため台南にいて運転手がそれがわかったのか「ポケモン!ピカチュウ!HAHAHA!」と大声を出していたのは良く覚えています(笑)。
まとめ
色々書きましたが実際トラブルなどは稀だと思います。とは言っても万が一トラブルに巻き込まれたら楽しいはずの台湾旅行が台無しです。
特にタクシー乗車が初めての人、慣れていない人は上述の注意事項を把握してからタクシーに乗りましょう。
旅行は時間との戦いでもあります。限られた時間を有効に使うためタクシーは非常に便利です。快適に乗って楽しい台湾旅行を楽しみましょう。
タクシーに乗って街並みを眺めるのも楽しいものです。
こちらもCHECK
-
台湾旅行用翻訳アプリ3選!これでもう中国語(台湾華語)で困らない
目次1 台湾って日本語通じるの?1.1 台湾で話す言葉は台湾語?1.2 台湾は親日国だが・・・2 翻訳アプリがあるとかなり便利2.1 Google 翻訳2.2 Microsoft 翻訳2.3 Voic ...
続きを見る