台湾雑学

台湾のカラスミ雑学。起源、産地、販売店、価格の違いは何?

2022年3月21日

カラスミは高級食材であり珍味

台湾雲林県烏魚子

台湾雲林県烏魚子

カラスミ。美味いですよね。

日本で買うとかなりのお値段なので贈答用として使われることが多いですが、食べたことあるでしょうか?

台湾好きな人の多くは知っていると思いますが、このカラスミ、台湾も有名な産地の一つなんです。

このページではカラスミの起源から価格の違いまでカラスミの疑問を何でも解決すべく、日本と台湾のカラスミ情報を中心にお伝えします。これを読めば台湾のカラスミ博士になれるかも?

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日本のカラスミ

日本ではカラスミは一般に唐墨と書きます。これは唐(中国)の墨のような色(あるいは形)をしているからと言われます。

豊臣秀吉が「これは何だ?」と聞いたときに代官が咄嗟に唐墨と答えたことからこの名前が定着したとも伝わりますが、真偽は不明です。

カラスミは日本では日本三大珍味の一つとされています。

日本三大珍味

  • 「長崎のカラスミ」
  • 「三河のこのわた」
  • 「越前のウニ」

これは最近後付けで誰かが考えたものでもなく、江戸時代には既に確立されていたそうです。つまりその時代には既に日本ではカラスミが世に知られていたということになります。

日本のカラスミは安土桃山時代に明(中国)から長崎に伝わったとされています。しかしこの頃は鰆(サワラ)の魚卵を使っていたそうです。

その後長崎の高野屋の初代ご主人がボラの魚卵を使うことを提案し、それが好評になり、今では日本ではほぼボラを使っています(香川県など一部地域では鰆を使っています)。

日本での一般的な食べ方は

  • スライスしてそのまま食べる
  • スライスして酒を少し振りかけ、軽く炙る
  • 細かく刻んでパスタやお茶漬けに

さて台湾ではいつからあるのでしょうか?

台湾のカラスミ

台湾ではカラスミは烏魚子(Wū yúzǐ)と呼びます。無理矢理日本語で書くとウーイーズ。

台湾にカラスミが伝わったのは恐らく中国からのルートと思われますが、正確な年代は不明です。ただ1850年代には既に製造されていたと言われます。

余談ですがそもそもカラスミのルーツは今から2000年ほど前の地中海沿岸地域だそうです。エジプトやギリシャといった国は今でもカラスミを作っていますね。

当時は冷凍も冷蔵もできませんので、いかにして食べ物を長期間保持できるかを研究した結果カラスミが生まれたと想像できます。

2000年ほど前に古代ギリシャで発祥したカラスミはヨーロッパや中国に伝わります。そして中国から日本に伝来したのは400年ほど前。台湾もこの頃かもう少し後くらいと想像できます。

既にカラスミを製造していた台湾ですが、日本統治時代に日本の職人がボラを使うことやその製法を伝え、良いところを取り入れながら現在の製法に至ったようですね。

3種類のカラスミ

台湾で皆さん普通にお土産としてカラスミを買うことがあると思いますが、実は台湾のカラスミは3種類あり、これにより大きく価格が変わってくることをご存知ですか?

ポイント

  • 輸入物
  • 養殖物
  • 天然物

この3つです。輸入物が一番安く、天然物が一番高級です。

台湾では一時期ボラが不漁になり、ボラを輸入することになったと言います。ブラジルなど南米産のものが多く、これを加工したものが最も安いです。

産地は基本的に記載されていますのでBrazilまたは巴西などという文字が見えたらそれは輸入物です。

養殖物と天然物との見分け方は

メモ

  • 野生と書いてあるものを選ぶ
  • 天然物専門店で買う

こんな感じです。しかし実際には偽装もあるらしく素人には判断は難しいですが、確認できるポイントとして天然物は

ポイント

  • 厚みがある
  • 店先に並べてあるものの色がバラバラ

というのがポイントです。天然物は養殖物に比べると厚みがあるそうです。

また、天然のボラは食べるものがそれぞれ違うので魚卵の色もそれぞれ違うのが特徴ですが、養殖のボラは同じエサを同じ量毎日食べるのでどれも色や大きさが同じになるそうです。

天然物は養殖物と比較すると臭みがなく、味も濃厚とのことです。しかしその分お値段は高くなります。

養殖、天然に関わらず良いカラスミの見分け方としてチェックしておきたいのは、厚みがあることと色が濃い目というのがチェックポイントです。

台湾でのカラスミの食べ方

日本では酒の肴や料理に使うことが一般的ですが、台湾ではおめでたい行事の時に食べることが多いそうです。

メモ

  • 過年(春節)のお祝いに
  • 結婚式の披露宴の時に

台湾でもカラスミは高級品です。日本よりは食べる習慣があるとは言え、いつも食べているということもなく、お祝いの料理として定着しています。

食べ方は様々ですが、一般には薄皮を剥いてから好みの厚みでスライスし日本と同じように酒や水を振り数十秒軽く炙ります。

その後は大根、ネギ、ニンニク(芽、スライス)、梨、リンゴなど割と歯ごたえのあるものに挟んで食べるのが一般的です。

日本ではこのような食べ方はあまりしていないので、逆にやってみると美味しいかもしれませんね。

台湾のカラスミの大きさ

台湾ではカラスミの大きさは両という単位が使われます。この両という単位は中華圏で良く使われていますが、国によってその重さが違うという難解な単位です。

つまり台湾と中国と香港でそれぞれ1両の重さが違いますのでご注意ください。台湾の1両は

台湾の1両

1両(兩)=37.5g

この37.5gの倍数でおよそのカラスミの大きさを示します。台湾から輸入し日本で販売する商品は0.5g単位の端数は四捨五入したり切り捨てたりしています。

メモ

  • 3両=112.5g
  • 4両=150.0g
  • 5両=187.5g
  • 6両=225.0g
  • 7両=262.5g

こんな感じです。これが大きさの目安になっています。私が先日ゲットしたカラスミは188gと書いてあったので5両相当ということでしょう。

しかし実際にはこんなにぴったりのカラスミを意図的には作れないのでこれは目安と考えれば良いでしょう。

なお大きくて量があるから値段が高いのではなく、大きいものは希少なので値段が高くなるそうです。

カラスミの保存方法

カラスミは長期間保存するために古代ギリシャ人によって考案されたものですので、日持ちします。

目安としては

カラスミ保存期間

  • 常温で1週間
  • 冷蔵で1ヶ月
  • 冷凍で1年(未開封の場合)

というところです。台湾の気温で常温で1週間保つのですからお土産にそのまま持ち帰ることができます。

日本に帰ったらひとまず冷蔵庫に入れておきましょう。一度に大量に食べるものでもないので、たくさん買った場合は冷凍しておけば問題なくいつでも美味しく食べることができます。

なお、冷凍した場合の解凍はそのまま冷蔵庫に入れて解凍するのが良いそうです。

 

台湾のカラスミ販売店一覧

Beigang , Taiwan, January, 9th ,2014, Workers sort drying grey mullet roe on boards with sunlightBeigang , Taiwan, January, 9th ,2014, Workers sort drying grey mullet roe on boards with sunlight

台湾にはたくさんのカラスミ販売店があります。専門店、土産物店から夜市やスーパーでも売っています。

ここでは日本人がお土産物として買って行くことが多いだろう各地の有名店を紹介します。

なお営業時間などは変更になる場合があるのであえて書いていません。最新の営業時間はGoogleMapを開いてご覧ください

台北周辺

台北は主要産地ではありませんが、観光客が多いので各店舗独自ルートで中南部の産地から仕入れているようです。

ここに紹介する台北の3店舗の価格帯はほぼ同じくらいです。まずはホテルから行きやすい店舗に行ってみましょう。

永久號

迪化街にあるこのお店。有名なので行ったことのある人も多いでしょう。美味しいカラスミが安価で手に入ることで人気がある老舗の専門店です。

時期によっても違うのかもしれませんが、150g程度のものは500元(約2000円)で販売していることもあるようです。

また、日本語が話せるスタッフがいることも心強いですね。試食もできます。

住所:台北市延平北路二段36巷10號

伍宗行

こちらも西門町から近く台北駅からも歩いていける場所なのでアクセスも良く人気です。また永久號並に安く買うことができ、美味しいと評判。

店主は日本語が話せますし、私が行った時は結構多く買ったからか少し割引してくれました。

住所:台北市中正區衡陽路56號

李日勝

寧夏夜市からも程近い場所にあるこのお店。Lee's Sunとも言います。お土産物店ですがカラスミを豊富に扱っており、試食も出来て美味しくて安いと評判です。

一口サイズのカラスミも売っていてその場で食べることもできます。

住所:台北市大同區迪化街一段203號

鹿港周辺

台中からバスで1時間ほど。電車とバスを使っても同じくらいの時間がかかったと思います。台湾の古都の一つである鹿港老街。

ここでもカラスミ作りが盛んです。台中観光に来たら是非鹿港まで足を伸ばして美味しいカラスミをゲットしてください。総じて台北で買うより安いです。

再烏魚子伝統製作批発

ここは鹿港老街の中にあるので散策した人は必ず通ると思いますし、記憶にも残ると思います。

店先にずらりとカラスミが天日干ししてあり、販売用のものは真空パックされています。店主に頼めばその場で焼いて食べることもできるそうです。

住所:彰化縣鹿港鎮埔頭街10號

利興烏魚子

ここも店先にカラスミが天日干ししてあるのですぐに目につきます。鹿港名産のカラスミ専門店です。安い上に美味しいということで台湾人にも評価が高いお店です。

鹿港散策の際は是非チェックしてみてください。

住所:彰化縣鹿港鎮民族路171號

台南周辺

台南もまたカラスミの有名な産地の一つです。だいたい中国大陸との間にある台湾海峡にボラが多く、ここに面した台湾の中南部の港町の多くはカラスミを作っているようです。

明興商行

1938年創業という歴史あるお店。まだ元気でいて欲しいですが、私が行ったのは2018年。この時で90歳を越えているはずのおじいさんが接客してくれました。

店主のこのおじいさんは当然ながら日本語教育を受けた世代なので大変流暢で綺麗な日本語を話します。カラスミでわからないことは質問してみましょう。

住所:台南市中西區民權路二段198號

吉利號烏魚子

こちらも老舗1935年創業の天然カラスミ専門店です。初代の店主は日本統治時代に日本のカラスミ職人から製法を学んでお店を開いたそうです。

数々の品評会やコンテストで受賞した経歴のあるお店で、台南の有名店というよりは台湾を代表するお店でもあります。

天然物のみを扱っているので養殖物と比べると高く感じますが、それでも天然物としてはかなり安価で販売しています。ちなみに養殖物の2〜3倍の価格です。

住所:台南市安平區安平路500巷12號

高雄周辺

高雄はカラスミの有名な産地です。特に高雄市茄萣区は雲林県口湖郷と並ぶ台湾の中でも有名な産地です。

観光客も多い高雄は従ってカラスミを売るお店も多いようです。

正味珍烏魚子

カラスミの専門店です。高雄自体が産地なので輸送費のコストがかからないためか台北で買うよりかなり安く購入できます。評判もかなり良いです。

日本語の話せるスタッフもいますので安心ですね。

ちなみにこのお店がある鹽埕區七賢三路の通り周辺はカラスミ専門店が軒を連ねるほど多いです。どうせ行くなら色んな店を覗いてみましょう。

住所:高雄市鹽埕區七賢三路125號

好味珍

こちらも上記と同じ通りにある人気店です。カラスミ通りと呼ぶ人もいるこの通りは店先にカラスミがずらりと並びます。

このお店もとにかく値段が安く上質のものが手に入ると人気です。

住所:高雄市鹽埕區七賢三路119號


 

台湾カラスミ雑学まとめ

YongLe

いかがでしたでしょうか?かなり台湾カラスミ雑学王に近づきましたか(笑)?

いつもパイナップルケーキのお土産しか買っていないあなた!次に台湾に行った時は是非美味しい台湾産のカラスミを買ってみましょう。

お酒を飲まれる方へのお土産として最適です。飲まない人でも美味しく食べることができます。小さいものでも美味しいですよ。

ちなみに台湾で販売されているカラスミは7割が養殖物です。私も含め皆さんが知らずに買っているお土産もほとんどが養殖物です。養殖物で十分美味しいです。

カラスミは台北で買っても日本で買うよりはかなり安いですが、他の地域で買ったほうが更に安いです

まあこれはカラスミだけに言えることではないですがね。台北は物価が高いのです。

早く台湾に行けるようになると良いですね!

待ちきれない!とにかくカラスミをすぐに食べたい!という人はこちら↓

 

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