台中で台湾茶を味わうなら無為草堂
台湾でちゃんとした台湾茶を飲んだことないなと思い、今回台中市の無為草堂というところに行ってみました。
日本風でありながらちょっと中華風の雰囲気もある茶藝館です。ここで本格的な美味しい台湾茶が飲めるのです。風流のカケラも感じられないおっさんですが、たまにはこういう場所も良いものです。
無為草堂へのアクセス
台中駅からタクシーかUberを使えば15分くらいで着くと思いますが、今回私はわざわざ新しくできた台中MRT緑線で行きました。
台中駅から台湾鉄道の区間車(各駅停車)で大慶駅まで行き、MRT緑線に乗り換えます。最寄駅は水安宮駅。水安宮駅から徒歩7分くらいです。
バスなら「台中駅(復興路)」から60番バスに乗り、「大墩公益路口」で下車すぐですが本数が少なめです。約25分。
「台中駅(バスターミナルのC乗り場)」から73番バスで「捷運水安宮」バス停までも行けますが、かなり遠回りするので40分くらいはかかりそうです。
無為草堂とは
無為草堂 人文茶館が正式名称です。1994年にオープンしました。公式ページはこちらです。茶藝館と呼ばれる場所です。
茶藝館とは台湾茶を楽しみながらおしゃべりして団欒を楽しむ場所で、いわば台湾茶カフェです。
台中市街地の一角にあり、2本の道路に面していますが、なぜか中は非常に静かです。
後でメニュー表の画像も載せていますが台湾茶だけでなく、お食事もできますのでランチの利用にも良いかもしれません。
無為草堂に入る
ここが入口です。和風だか中華風だかよくわからない感じですが、中へと進みます。
入ったところの庭。こういうところが和風ですね。
店内の客席はこんな感じですが、ここは離れがいくつもあります。離れが空いている状態ならば離れに行きましょう。雰囲気が断然良いです。
池の周りを囲むように回廊があり、幾つもの離れがあります。見てください。この素晴らしい雰囲気の場所。
鯉がたくさん泳いでいます。なんとも言えない良い雰囲気です。都会の喧騒を忘れさせてくれます。
すごく良い雰囲気で落ち着きます。街中なのに本当に静かな場所です。
離れはちょっと洋風?中華風?な部屋もありますが、ざっと見たところほとんどが畳の和室でした。
私たちが通されたのは窓から池が見えるこんな感じの素晴らしい部屋でした。和室っぽいですが窓は中華風です。お茶を飲む前のこの時点でもうかなり満足度は高いです。
無為草堂のメニュー
メニュー表の価格は私がこの店を訪れた2022年10月31日時点での価格です。参考にしてください。
まずは台湾茶のメニューです。1人用と2人用があります。1人で来ても全然OKということです。
鍋や鰻など定食的なメニューもあります。高級な店の雰囲気ですが価格はそんなに高くはありません。台中という場所だからかもしれません。台北だったらもっと高いかも?
単品のドリンクメニューなど。定食メニューに台湾茶セットもできるようです。
一品ものや甘味ものもあります。
最後はお茶の淹れ方や単品の台湾茶メニュー。
私たちはどうせなら世界最高級烏龍茶と言われる杉林渓烏龍茶を飲むことにしました。ここでケチっても仕方ない。というかお茶の素人なので選ぶ基準がわからない。お茶請けに黒糖糕もオーダー。
無為草堂で世界最高級烏龍茶を飲む
台湾烏龍茶の淹れ方という日本語の説明書がありましたので、良く読みましたが、頭が悪いのですぐには理解できません。
自分で淹れるのは難しいなあと思っていると、お店のお姉さんがやってくれました。これは助かります。素人には難しい。もちろん自分で淹れたい人は自分でもできます。ちなみに二杯目は自分で淹れてみました。
とにかく器を温めるというのがポイントですね。今、お姉さんが持っているのが茶海ですが、茶海を温めた後、聞香杯と飲杯も温めます。なんだかお茶が勿体無い気もするほど、その後にどんどん捨てていきます。
細長い器が聞香杯と言って、香りを楽しむだけのものです。注いで香りを楽しみ、飲杯に移した後にも香りを楽しみます。
全ての器を十分温めた後は、急須→茶海→聞香杯→飲杯という流れです。
世界最高級の杉林渓烏龍茶は標高の高い場所でしか栽培できないので非常に希少だそうです。南投、雲林、嘉義の境界あたりの標高1600〜1800メートルの高山地帯は平均気温が高く、雨や霧も多くこの茶葉の栽培に最適な場所だそうです。
驚いたのは聞香杯から飲杯にお茶を移した後、空になった聞香杯の匂いを嗅いだ時です。何とも言えぬ爽やかさを感じる良い匂いがしました。注いでいる状態より空の方が匂いが強いです。驚きでした。
飲杯にお茶を移して飲みました。やはりまず香りがすごく良いです。表現力があまりないので説明は難しいですが、烏龍茶ってこんなに香りが強いんだと思いました。爽やかだけど、濃い感じの匂いです。
飲んでみると、さっぱりした味と、色はそんなに濃くないのにしっかりと烏龍茶の味がしました。
日本で飲む烏龍茶はかなり濃い茶色ですが、ここの烏龍茶はそんな色ではありません。でも日本で飲む烏龍茶の何倍も良い香りと味がします。本当に驚いたと同時にちょっと感動しました。
台湾茶について詳しくは下記を参考にしてください。
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ちなみに一緒に注文した黒糖糕は日本でいう黒糖の蒸しパンですが、これも異様に美味かったです。ごちそうさまでした。
池の鯉に餌をあげる
お会計の時カウンターで池の鯉の餌が売っているのを発見しました。女房殿に「鯉の餌売ってるんだね」なんて話していたら、店員さんが何故か鯉の餌をくれました。
日本語のわからない店員さんだと思っていたんですが、理解したのでしょうか。しかも無料でもらえました。珍しく久しぶりに日本人の客が来たのでサービスでしょうか。
紙コップに結構な量の餌。
鯉が死ぬほど集まってきました。こんなにいるとは思いませんでした。
写真ではわかりにくいかもしれませんが黒い鯉(鮒かな?)が多くて、餌が足りないくらいでした。
まとめ
聞香杯から飲杯にお茶を移して、上の写真のようになります。この後に飲む感じです。聞香杯は匂いを楽しむためだけにある器です。これも初めて知りました。全く勉強不足、知識不足です。
折角お茶の文化が発達した台湾に来たのなら、一度くらいはまともに台湾茶を楽しむと良いと思います。
この無為草堂はそんな素人にピッタリだし、台湾茶の達人が来ても楽しめる場所です。お茶を楽しむというというのはただ単にお茶を飲むだけでなく、建物や周囲の環境も大きく左右するものだと思いました。
素晴らしい場所で素晴らしいお茶をいただきました。心に残る忘れられない体験ができました。ごちそうさまでした。ありがとうございました。
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